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{{Otheruses|主に人間や神話における不老不死の概念|生物全般における事例|生物学における不老不死}}{{Redirect|不老|『[[X-ファイル]]』のエピソード|不老 (X-ファイルのエピソード)|地名|不老町}}<!--Wikipedia:画像利用の方針から、記事の最後に画像を載せるのはギャラリー形式で並べる場合であり、またWikipedia:秀逸な記事では、少数の画像は導入部に配置されるため画像:Fountain of Eternal Life crop.jpgを元の位置へ復帰-->
[[画像:Fountain of Eternal Life crop.jpg|thumb|300px|[[アメリカ合衆国|米国]][[オハイオ州]][[クリーブランド (オハイオ州)|クリーブランド]]の「[[:en:Fountain of Eternal Life|不老不死の噴水]]」。「男が死から復活し、神と平和へと向かう様」を象徴している<ref name="GVCM">{{Cite web|url=http://www.clevelandvetsmemorial.org/GCVM_History.html|title=GCVM History and Mission|accessdate=2009-01-14|publisher=Greater Cleveland Veteran's Memorial, Inc.|year=2003|author=Marshall Fredericks|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090216170723/http://www.clevelandvetsmemorial.org/GCVM_History.html|archivedate=2009年2月16日|deadlinkdate=2017年9月}}</ref>。]]
'''不老不死'''(ふろうふし)とは、永久に若く[[死]]なないこと<ref>『デジタル大辞泉』。不老:「いつまでも若く、年をとらないこと。」不死:「いつまでも死なないこと。」不老不死:「いつまでも歳をとらず、また、死なないこと。」</ref>。「不死身<!--[[不死身]]は曖昧さ回避。かつ不老不死の定義部分と重複する説明のみ。-->(いかなる傷、打撃、病気、苦痛にも耐えられる状態)」の[[類義語]]<ref>[http://thesaurus.weblio.jp/content/%E4%B8%8D%E8%80%81%E4%B8%8D%E6%AD%BB 「Weblio 類語辞典」-不老不死。]</ref>。
 
<!--Help:脚注より、同じ出典を使う場合は「<ref name="○○">」を用いてください。出典の書き方は「Wikipedia:出典を明記する」の書誌情報の実例(和書)を参照してください。-->
中国人の伝統的な[[生命]]観の一つとされており<ref>『デジタル大辞泉』。</ref>、[[始皇帝]]は実際に不老不死の薬を求め、かえって死期を早めた<ref name="takumi">
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最古の不老不死説話は[[メソポタミア]]の『[[ギルガメシュ叙事詩]]』である。この物語は[[紀元前2000年]]頃には出来ていたとされる。
 
=== ギリシア神話及び北欧神話 ===気、苦痛にも耐えられる状態)」の[[類義語]]<ref>[http://thesaurus.weblio.jp/content/%E4%B8%8D%E8%80%81%E4%B8%8D%E6%AD%BB 「Weblio 類語辞典」-不老不死。]</ref>。
=== ギリシア神話及び北欧神話 ===
 
[[ギリシア神話]]に登場する[[ティーターン]]も不老不死である。また[[北欧神話]]の[[アース神族]]も不老不死である。
 
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中国では古くは[[始皇帝]](紀元前3世紀ころの人物)が不老不死を求め、実際に[[徐福]]に[[蓬莱]]の国へ行き[[仙人]]を連れてくるように(あるいは[[仙薬]]を持ってくるようにと)命じたことが『[[史記]]』に記録されている<ref>『[[史記]]』の秦始皇本紀など。</ref>。無論それらを探し出せなかった徐福は始皇帝の怒りを恐れて、そのまま日本に「[[亡命]]」したと伝説は語っている<ref name="morimoto"/>。<!--日本に“亡命”した--><!--「Wikipedia:表記ガイド」の「括弧類」より、「’」や「”」は引用符ですから、文章や単語を強調するときは鉤括弧(「」)を用いてください-->
 
この世で強大な権力を手に入れた始皇帝は死を恐れ、不老不死を手に入れようと部下達に無理難題を押し付けた。始皇帝によって不老不死の薬を作ろうとする試み[[丹術]]が始まったが、無謀な命令を受けた彼らが作りだしたのは「辰砂(しんしゃ)」、すなわち[[水銀]]などを原料とした丸薬であり、それを飲んだ始皇帝は猛毒によって死亡した。熱い砂漠行幸中の死であり夏の暑さの中都近くの陵墓へ移動するうちに、始皇帝の死体はすぐに腐臭を放ち始めたが、皇帝の死を隠すために、皇帝の[[馬車]]の前後に腐った魚を乗せたとか、側近が皇帝の死体を腐った魚が入った箱の中に入れたなどという話が残っている<ref name="takumi"/>。
 
『史記』の他の項では、不老不死の薬が得られなかった代わりに「延年益寿」の薬の名が登場する<ref>『史記』の淮南衡山列伝。</ref>。
 
他にも漢の[[武帝 (漢)|武帝]]の時代に、「3000年に一度だけ実る[[西王母]]の仙桃を食べた」という[[東方朔]]の伝説が残っている<ref name="koziki106"/>。また、[[李白]]も[[白居易]]も「不老不死の薬」を作ろうと努力したと伝えられ、[[唐]]の皇帝のうちには「不老不死の薬」を摂って死期を早めた者が何人もいた[[大形徹]]の『不老不死』という書籍では、中国で[[仙人]]の[[伝説]]が生まれた状況や、その仙人の謎に包まれた生活様式や[[修行]]の内容、また不老不死の仙薬《[[金丹]]》がどのように描写されていたかが解説されている<ref>{{cite book|和書|author=[[大形徹]]|year=1992|title=不老不死-仙人の誕生と神仙術|publisher=[[講談社]]|page=|isbn=9784061491083}}</ref>。
 
=== 日本 ===
日本の『[[竹取物語]]』では不老不死の秘薬が物語の最後に登場した。
 
『[[古事記]]』には[[イクメイリビコ]]が登場する。食べれば不死になるとされる[[タチバナ#文化|トキジクノカク]]という木の実を探すために、天皇が[[田道間守|タジマモリ]]を[[常世国]]に遣わす。タジマモリは苦難の末にそれを手にいれ、木の実を縄に通したものと串に刺したもの八つを作り帰還したが、その時既に天皇は死んでいた。半分を太后に渡し、残りをイクメイリビコの陵墓に捧げるとそのままの姿で息を引き取った、という話が記されている。ここには中国の[[神仙思想]]の影響が伺えるという<ref name="koziki106"/>。<!--「Wikipedia:出典を明記する」に準拠しコメントアウト -->
<!--「{{要出典範囲|[[フィクション]]においては--><!--要出典範囲はテンプレートですから、コメントアウトの中で挿入しても効果がありません
[[フィクション]]においては、「死なない」ということと同時に「死ねない」ことに視点を置き、親しい人間が老いて死んでいく中で永遠に続く人生を疎んだり、あまりに長く生き過ぎた為に精神が退廃(無感情、又は残虐性、異常性などの負の感情の増幅)したりと、不老不死(この場合は厳密には不死身)の負の側面を取り上げることも多い。