「交響曲第7番 (シューベルト)」の版間の差分

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[[ロ短調]]、4分の3拍子。冒頭からロ―嬰ハ―ニの有名な動機が現れる。単に序奏というのではなく楽章の最後まで執拗に支配している。オーボエとクラリネットのユニゾン木管の甲高い第1主題を弦楽が支えながら第2主題に入る。通常のソナタ形式であれば、短調の第1主題に対して3度上の[[平行調]]であるニ長調で書かれる第2主題が、ここでは逆に3度下であり平行調の[[下属調]]である[[ト長調]]で書かれている。この調性関係は、[[交響曲第9番 (ベートーヴェン)#第1楽章|ベートーヴェンの交響曲第9番の第1楽章]]と同じであるが、シューベルトがこの交響曲を作曲した1822年の時点ではベートーヴェンの交響曲第9番は作曲途中であり、演奏はされていない。第2主題では、伸びやかな[[チェロ]]が[[シンコペーション]]に乗って歌われる。展開部は序奏を発展させる形のもの。半音階ずつ転調を繰り返す。再現部では、第2主題は提示部とは逆の3度上(平行調)の[[ニ長調]]で再現される。
 
実演ではゆっくりめに始まる演奏が多いが、近年の研究ではこれは四楽章制のなかの第一楽章なので、快速アレグロであったと考える指揮者もいる。
 
=== 第2楽章 Andante con moto ===