「傷だらけの人生」の版間の差分

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織部 (会話 | 投稿記録)
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== 解説 ==
* [[高田幸吉]]門下で歌唱力にも優れていた鶴田浩二が、自らの多く演じた[[任侠映画]]に出てくる昔気質の[[侠客]]ばりに、理不尽な時世、軽佻浮薄な人情への怒りと、日陰育ちのやくざ者の哀しみを歌った重厚な作品で、鶴田のレコードでも代表的なヒット曲となった。曲は1番から3番まで、[[渡世人]]らしき男による自嘲混じりの語りを前置きに、その語りに結び付く内容の歌詞が歌われる構成となっており、曲の冒頭、鶴田が映画の侠客さながら情感豊かに語る口上は広く知られている。
* 鶴田浩二がマイクにハンカチを沿え耳に手を当てて歌う姿は、「手が脂性であったことと、従軍時に耳を傷めて演奏のリズムが取りにくかったことが理由である」と本人が明言している。
* 「古い人間」が「今の世の中」を憂う詩は、[[藤田まさと]]が「鶴田浩二」をイメージして書き下ろしたもので、それに[[吉田正]]が曲をつけた。戦争体験を背負った「戦中派世代」の鶴田と、発表当時の[[高度経済成長]]時代における享楽的な社会風潮とをモチーフとして対比させた内容でもある。「傷だらけの人生」という表現は直接歌詞中には出てこないが、1番冒頭の語りと、己のやくざな身の上を嘆く3番の歌詞とが、題名を象徴する内容となっている
* 本曲に限らず、鶴田浩二がはステージではマイクにハンカチを沿耳に手を当てる独特のポーズで歌う姿はことが多かったが、「手が脂性であったことと、従軍時に耳を傷めて演奏のリズムが取りにくかったことが理由である」と本人が明言している。
* 発売から3ヶ月ほどで[[オリコンチャート]]トップ10に初登場、累計で100万枚近い<ref>『[[読売新聞]]』[[1987年]](昭和62年)[[6月16日]]付東京夕刊、15頁。</ref>売上げを記録。
* [[1971年]]7月に発売になったアルバム『男/傷だらけの人生』は最高位2位を記録。