「よど号ハイジャック事件」の版間の差分

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== その後 ==
この事件は日本初のハイジャックであり、教訓として同年[[6月]]に[[航空機の強取等の処罰に関する法律]](ハイジャック防止法)が制定された。ただし[[日本国憲法第39条|憲法39条]]の[[法の不遡及|遡及処罰禁止規定]]により犯人グループが帰国した場合、この法律は適用されない。「機体という財物」や「航空運賃という財産上の利益」に対する[[強盗罪]]や、乗員乗客に対する[[略取・誘拐罪]]に問われる。なお国外[[逃亡]]していることから[[刑事訴訟法]]第255条の規定により、[[公訴時効]]は停止している。その後、犯人グループは合意による[[無罪]]帰国を求めているが、[[日本国政府|日本政府]]はこれを認めていない。
 
また、日本刀・拳銃に模造品が使われたことから、模造拳銃の所持及び模造刀剣類の携帯をそれぞれ禁止して刑事罰を規定する[[銃刀法]]改正案が1971年に可決された。
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==== 実行犯グループ ====
{{Main|よど号グループ}}
北朝鮮に渡った実行犯グループらは、メディアから「[[よど号グループ]]」と呼ばれている。到着当初は「[[世界革命論|世界革命]]を進める同志」として北朝鮮政府から手厚い歓迎を受けたが、当時の世界情勢から照らし合わせても荒唐無稽と思われる「北朝鮮の赤軍化」という目的は即座に否定され、[[主体思想]]による徹底的な[[洗脳]]教育を受けたといわれている。さまざまな証言から[[北朝鮮による日本人拉致問題|日本人拉致事件]]への関与が確実視される者もいるが、現時点では詳細は不明な点が多い。現在、グループのメンバーは[[警察庁]]により[[国際指名手配]]されている。
 
その後、[[吉田金太郎]]・[[岡本武]]・[[田宮高麿]]の3人は北朝鮮国内で死亡したとされるが、不審な点も指摘されている。また[[柴田泰弘]]と[[田中義三]]の2人は日本に帰国した後に[[裁判]]で有罪判決を受け、服役。柴田は刑期満了による出所後の[[2011年]][[6月23日]]に[[大阪市]]内のアパートで、田中は[[2007年]][[1月1日]]に服役中にそれぞれ死亡した。現在、北朝鮮にいるのは[[小西隆裕]]・[[魚本公博]]・[[若林盛亮]]・[[赤木志郎]]の4人<ref>[http://www.47news.jp/CN/200806/CN2008061301000648.html よど号犯メンバーの横顔  小西容疑者ら4人] [[47NEWS]]  2008年6月13日</ref>。
 
==== 国内の赤軍派 ====
実行犯グループには加わらなかったものの、ハイジャック計画を共謀したとして赤軍派幹部の京大[[塩見孝也]]と中大[[前田祐一]]と京大[[高原浩之]]と東大[[川島宏]]と明大[[上原敦男]]が事件後に[[起訴]]され、[[実刑]][[判決 (日本法)|判決]]を受けている。
 
==== 機体 ====
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なお日本国内航空時代の愛称は「羽衣号」であったが、日本国内航空と東亜航空が合併したあとに発足した[[日本エアシステム|東亜国内航空]]への返却後は「たかちほ」の名で運航された。
 
この機体は[[ドイツ]][[アメリカ合衆国|アメリカ]]など世界各国へ転売が繰り返された後、2004年8月に[[コンゴ民主共和国]]にあるコーザ航空 ([[:en:CO-ZA Airways|CO-ZA Airways]])に売却され、[[キンシャサ]]の[[ヌジリ国際空港]]をベースにVIPフライト機として使用されていた(機体記号 [http://www.airliners.net/photo/Untitled-(Co-Za-Airways)/Boeing-727-89/0942168&tbl=photo_info&photo_nr=1&sok=WHERE__(reg_%3D_%279Q-CBF%27)_&sort=_order_by_photo_id_DESC_&prev_id=&next_id=0906292 9Q-CBF])。しかし2006年頃にコーザ航空が倒産して以降コンゴ国内の空港に放置され、その後2012年に[[解体]]された。
 
なおアメリカでチャーター機として使用されていた頃(機体記号N511DB)、映画『[[エニイ・ギブン・サンデー]]』の中でチームが移動する際にチャーターした機体としてよど号が使用されている。