「デスモドロミック」の版間の差分

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== 概要 ==
1つの[[ポペットバルブ|バルブ]]につき2組の[[カム (機械要素)|カム]]と[[ロッカーアーム]]を設けてバルブの押下と引上を分担させ、バルブ[[ばね|スプリング]]に頼ることなく強制的にバルブを閉じることで、高回転時における[[バルブタイミング]]を正確に管理する機構である。発明自体は早1910は1930年代に[[メルセデピードボート用のエ・ベジンやツ]]が[[レーシングカー]]用のエンジンに使用されておしたという記録があり、今日の量販車では[[ドゥカティ]]の[[オートバイ]]に採用されるなど、主に[[4ストローク機関|4ストローク]][[ガソリンエンジン]]で用いられている。
 
一般的なレシプロエンジンで用いられるバルブスプリングを利用したバルブ機構では、エンジンの回転速度が速くなると設計されたタイミングにバルブが完全に閉じることができなくなる[[バルブサージング]]と呼ばれる現象が発生する。また、バルブを急速に開閉させようとすると、開く際にバルブが弾かれる'''バルブジャンプ'''と呼ばれる現象や、閉じる際にバルブシートとの衝突でバウンドする'''バルブバウンス'''と呼ばれる現象が発生する。いずれの現象も[[燃焼室]]内の[[圧縮]]効率を低下させるため、エンジンの回転速度やバルブの開閉速度を制限する要素となるが、デスモドロミックはこれらの現象を回避してエンジンの高回転化やバルブ開閉の高効率化、バルブタイミングの厳密な管理といった点で有利となる。