「ハヤシライス」の版間の差分

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; ハッシュド(Hashed)・「はやす」説
{{see also|ハッシュドビーフ}}
: [[ハッシュドビーフ]]・ウィズ・ライス(Hashed beef with Rice{{efn2|{{Harv|柳瀬尚紀|1999|p=123-128}}では、数種類の国語辞典に記載されたハヤシライスの英語名を比較し、どれもバラバラで一定していないことを指摘している。また、『広辞苑』初版ではhashed rice(細切れにされた米)という明らかな和製英語が掲げられており、これが後の版ではHashed meat and riceというこなれた英語に変更されていることから、英語名に特に典拠があったわけではなく、改訂を進めるうちにより正しい英語に修正してしまったのではないか、と述べている。}})が「ハッシ・ライス」あるいは「ハイシ・ライス」となり、それが訛って「ハヤシライス」となったとする説。
: 言語学者の[[楳垣実]]は自著の中で、[[古語]](および古語の影響の残る方言)で「こまかく切る」という意味を持つ「はやす」という動詞{{efn2|古くは[[保元物語]]などに、切るという意味での使用例がある。標準語や[[京言葉|京都弁]]などには残っていない言葉だが、[[秋田弁]]や[[出雲弁]]などの方言にこの言葉が保存されている(→[[方言周圏論]])。}}を取り上げ、英語のハッシュド (Hashed) がハッシ・ハイシなどと訛った上で、「はやす」との意味の類推から「はやし肉」などといった語が生まれたことによって、ハヤシライスになったのであろう、と述べている<ref>{{Cite book |和書|author = 楳垣実 |year = 1944|title = 日本外来語の研究 |edition=増補版 |publisher = 青年通信社出版部|pages = p161 |ncid=BN09546381}}</ref>。
<!--: この傍証として、[[1908年]]発行の『海軍割烹術参考書』にドライハヤシとして[[ハッシュドポテト]]の調理法が書かれており、当時Hashedをハヤシと表記した例と認められる<ref>{{Cite book |和書|author =[[高森直史]]|title =帝国海軍料理物語 : 「肉じゃが」は海軍の料理だった |publisher =[[光人社]] |series=[[NF文庫]] |date=2010-08 |page=131 |isbn=9784769826521 }}</ref>。--><!--ハッシュドポテトは和製英語で、英語では通常Hash brownsと呼びます。また、hashはそれ一語で角切りにした芋と肉を合わせた料理を意味しますので、Hashedをハヤシと表記した傍証としては不適切であると思います。-->