「地獄谷石窟仏」の版間の差分

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== 概要 ==
[[File:2017-04-22 Jigokudani Sekkutsubutu 地獄谷石窟仏 DSCF8305.jpg|thumb|260px|leftright|正面中央に位置する高さ1,4m.4mの最も大きな仏像で、2重の蓮華座に結跏趺坐する盧舎那仏(または釈迦如来とも)と[[十一面観音]] ([[室町時代]]ごろの追刻)]]
[[平安時代]]の作とみられ、[[石]]を切り出すための[[凝灰岩]]質の岩盤をくりぬいた[[洞窟]]の壁に、[[釈迦如来]]像とその左右に[[薬師如来]]と[[十一面観音]]、右壁面には[[如意輪観音]]、左壁面に[[阿弥陀如来]]坐像と[[千手観音]]の計6体が線刻されている。洞窟は開口3.9m、奥行き2.9m、高さ2.4mある。経年変化で退色しているものの、各所に美しい彩色の跡が見られ、洞窟内に生えた[[苔]]の[[緑色]]とのコントラストが特徴的<ref name="yamatoji">< /ref>。これらは、[[大仏殿]]建立に際し、[[石材]]採りの[[石工]]が[[彫刻]]した説や[[山伏]]が岩窟に寝起きして彫刻したとする説などがある。
 
付近には、[[春日山石窟仏]](穴仏)をはじめ、滝坂道に[[夕日観音]]、[[朝日観音]]、[[首切り地蔵]]など多くの石仏が存在する<ref name="kintetsu">< /ref><ref name="kotobank">[https://kotobank.jp/word/%E5%9C%B0%E7%8D%84%E8%B0%B7%E7%9F%B3%E7%AA%9F%E4%BB%8F-1444054 朝日新聞コトバンク - 地獄谷石窟仏]</ref>。
 
[[1924年]]([[大正]]13)13年)に国の[[史跡]]に指定されている<ref name="kotobank">< /ref>。
 
== 仏像詳細 ==
[[File:2017-04-22 Jigokudani Sekkutsubutu 地獄谷石窟仏 DSCF8284.jpg|thumb|260px|right|洞窟向かって左側。]]
[[File:2017-04-22 Jigokudani Sekkutsubutu 地獄谷石窟仏 DSCF8304.jpg|thumb|170px|right|右壁に彫られた[[如意輪観音]]([[妙見菩薩]])]]
 
=== 正面 ===
高さ1.7m、中央に高さ1.7m、幅1.12mの枠取りがなされた奥壁に線刻される。
*中尊 - 正面中央に位置する高さ1,4m.4mの最も大きな[[仏像]]で、2重の[[蓮華座]]に結跏趺坐する[[盧舎那仏]](または[[釈迦如来]]とも)で、[[奈良時代]]後期の作とされる。量感豊かな体部と鋭い線刻による気品の高い作風とされ、色彩が施され、[[金箔]]の痕も確認されている。
*[[薬師如来]] - 中尊の向かって左手に位置する。
*[[十一面観音]] - [[室町時代]]ごろの追刻とされる。
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*[[千手観音]]
 
<ref name="yamatoji">< /ref><ref name="kintetsu">< /ref><ref name="kotobank">< /ref>より。
 
== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
* [[春日山石窟仏]] 
* [[首切り地蔵]]  
* [[柳生街道]]  
* [[石仏]]   
* [[春日山原始林]]