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[[File:Janken musume poster.jpg|thumb|『'''ジャンケン娘'''』]]
『'''ジャンケン娘'''』(ジャンケンむすめ)は、[[1955年]][[11月1日]]に公開された[[東宝]]製作の[[日本映画]]。[[カラー映画]]。[[中野実 (作家)|中野実]]が雑誌『平凡』に連載していた小説の映画化で、[[美空ひばり]]・[[江利チエミ]]・[[雪村いづみ]]の「[[三人娘 (1955-)|三人娘]]」が初めて共演し、その後のアイドル映画にも影響を与えた作品である
 
== 解説 ==
当時と[[中野実 (作家)|中野実]]が雑誌『平凡』に連載しては珍しカラーた小説の映画あっ、[[美空ひばり]]・[[江利チエミ]]・[[雪村いづみ]]の「[[三人娘 (1955-)|三人娘]]」が初めて共演し、その後のアイドル映画にも影響を与え作品である。三人娘の歌や踊り随所に散りばめられた[[ミュージカル映画]]としてまた、[[1951年]]の『[[カルメン故郷に帰る]]』に続く「総天然色映画(カラー映画)」としても話題を集めた。オープニングとエンディングで、リーダーで「中立派」<ref name="a">『昭和歌謡映画館』 146頁。</ref>のひばりは黄、三枚目で「情熱派」<ref name="a"/>のチエミは赤、「ウエットで薄幸」<ref name="a"/>であるいづみは青の衣装を身に着けることで、3人の人物像がわかりやすく表現されている。
日本の[[アイドル映画]]の元祖に位置する作品であり、歌あり、友情あり、ちょっとした恋愛がらみのエピソードなどをコメディータッチで描いている。劇中で3人が数々の歌や踊りを披露し、ミュージカル調に仕上がっている。
 
当時としては珍しいカラー映画であったが、オープニングとエンディングで、リーダーで「中立派」<ref name="a">『昭和歌謡映画館』 146頁。</ref>のひばりは黄、三枚目で「情熱派」<ref name="a"/>のチエミは赤、「ウエットで薄幸」<ref name="a"/>であるいづみは青の衣装を身に着けることで、3人の人物像がわかりやすく表現されている。
 
当時、世間から注目を集めていた3人は多忙なスケジュールを抱え、所属事務所もファンの傾向も異なることから、共演は困難とされていた<ref>『江利チエミ物語』 110-111頁。</ref>。しかし、3人の共演が注目を集めて大ヒットしたことにより、3人の共演映画として[[1956年]]には『[[ロマンス娘]]』が、[[1957年]]には『[[大当り三色娘]]』が、[[1964年]]には『[[ひばり・チエミ・いづみ 三人よれば]]』が公開された。さらに[[団令子]]、[[重山規子]]、[[中島そのみ]]の3人が登場する『大学のお姐ちゃん』を始めとする「お姐ちゃん」シリーズが制作され、東宝の女性トリオ映画が引き継がれることとなった<ref>『日本映画史研究(2) 東宝映画50年のあゆみ(2)』 36頁。</ref>。尚、劇中に[[明治製菓]]の商品が幾度か映し出される事から、同社が[[スポンサー]]で有る事が伺える。
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== 音楽 ==
*主題歌「'''ジャンケン娘'''」(歌:美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみ、作詞:[[井田誠一]]、作曲:[[松井八郎]]
 
*挿入歌「'''素敵なランデブー'''」(歌:美空ひばり、作詞・作曲:原六郎)
'''主な挿入歌'''
*美空ひばり
**「祇園小唄」
**「[[ラ・ヴィ・アン・ローズ]]」
**「エスキモーの娘」
*江利チエミ
**「[[ウスクダラ]]」
**「スコキアン」
*雪村いづみ
**「スィート・アンド・ジェントル」
**「[[スマイル (チャールズ・チャップリンの曲)|スマイル]]」
 
== 同時上映 ==