「居飛車穴熊」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m 誤字の修正
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
m 誤字の修正
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
22行目:
角道を止めている振り飛車に対して大抵の場合、居飛車陣は飛車先を伸ばしているために穴熊とのバランスは悪く、もし振り飛車側が馬を作れれば守備陣形に厚みができ、終盤の一手争いで玉が広くなることが予想され優位に立てる。端(攻め駒側)を突きあっているなら、香交換に持ち込みながら角を捌き攻勢に移れば振り飛車側がペースを握る。居飛車陣に浮き駒が多いときは、飛車交換に持ち込んだりするのも有効である。
 
逆に言うなら、穴熊側が有利に戦うためには嵐のような攻めで圧倒することである。前述した上記の文章のような戦いになることも多いが、将棋は相対的なものであり居飛車側が自陣の飛車と敵陣の角を交換すれば、自陣に馬を作り相手の二枚の飛車の攻撃を穴熊プラス馬で受ける展開にもなりうる。
 
=== 対四間飛車 ===
43行目:
 
=== 対ゴキゲン中飛車 ===
従来[[ゴキゲン中飛車]]に対して居飛車穴熊に組むのは[[袖飛車]]にされて損とされており、角道も止める為作戦負けになりやすいと考えられていた。しかし、袖飛車対策として▲8八銀を保留して、角の退路を確保するのが有効で居飛車も戦えることが分かってきた<ref>棋譜。第22期[[竜王戦]]5組ランキング戦準決勝[[豊島将之]]対[[戸辺誠]]戦を参照。</ref>。居飛車側は浮き飛車に構えたり▲8六角などと大駒を細かく使いながら袖飛車を警戒し<ref>『NHK将棋講座テキスト2011年4月号』p.63を参照。</ref>、揺さぶりをかけつつ手を作り玉型は[[松尾流穴熊]]を目指し、中飛車側も穴熊に組む相穴熊が有力視されている<ref>『ゴキゲン中飛車の急所』p.212を参照。</ref>。他にも[[石田流]]に組み替えたり<ref>『ゴキゲン中飛車の急所』p.208を参照。</ref>平凡に5四銀型から高美濃に組む形も有力であるが<ref>『ゴキゲン中飛車の急所』p.204を参照。</ref>、松尾流穴熊に堅さ負けしやすい<ref>『ゴキゲン中飛車の急所』p.212を参照。</ref>。また、△5四銀~△4五銀から△5六歩という一直線の攻めは▲6八角で無理筋となる<ref>『ゴキゲン中飛車の急所』p.200を参照。</ref>。
 
先手中飛車に対しては、居飛車穴熊でも5筋の位を取らせるか否かで大きく意味が変わってくる。5筋の位を取らせると袖飛車が厳しいとさせていたが<ref>『遠山流中飛車持久戦ガイド』p.104を参照。</ref>、居飛車側が勝つ例もあり難解である<ref>棋譜。第71期A級順位戦1回戦[[谷川浩司]]対[[渡辺明 (棋士)|渡辺明]]を参照。</ref>。
 
=== 対石田流三間飛車 ===
居飛車側がやや損とされるも、[[村田顕弘]]<ref>『最新戦法マル秘定跡ファイル』第3章を参照。</ref>や[[野月浩貴]]らによって研究・実戦が重ねられている。[[石田流]]側に一方的な捌きや抑え込みを許さないのが肝要で、戦いさえ起きれば玉形の堅さと遠さを活かせる。