「アルミニウム合金」の版間の差分

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'''アルミニウム合金'''(アルミニウムごうきん、{{Lang-en-short|aluminum alloy}})は、[[アルミニウム]]を主成分とする[[合金]]である。アルミニウムには軽いという特徴がある一方、純アルミニウムは軟らかい[[金属]]であるため、[[銅]](Cu)、[[マンガン]](Mn)、[[ケイ素]](Si)、[[マグネシウム]](Mg)、[[亜鉛]](Zn)、[[ニッケル]](Ni)などと合金にすることで強度など金属材料としての特性の向上が図られる。アルミニウム合金を加工する場合、大きく分けて展伸法と[[鋳造]]法が採用される。
 
アルミニウム合金の軽さと強度を応用した例として、[[航空機]]材料としての[[ジュラルミン]]の利用が挙げられる。ジュラルミンはAl-Zn-Mg-Cu系のアルミニウム合金である。{{Main|ジュラルミン}}
 
アルミニウム合金は高い強度を持つ反面、[[溶接]]・[[ガス溶断|溶断]]は特に難しく、用途変更に応じた改造や、破損の際の修繕は[[鋼]]などに比べて困難である。
 
アルミニウム合金を加工する場合、大きく分けて展伸法と[[鋳造]]法が採用される。
 
== 展伸用合金 ==
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; 3000番台 : Al-Mn系合金 加工性、耐食性、強度が良好
: 用途:航空機・ビール・ジュース[[缶]]ボディ部
:* 3003 Mnを1.0~1.5%5%加えて1100よりやや強度を上げた合金
; 4000番台 : Al-Si系合金 耐[[摩耗]]性が良好
:* 4032 [[鍛造]][[ピストン]]など
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: 用途:[[船|船舶]]、[[車両]]、航空機・[[自動車]]用[[アルミホイール]]、建築用内外装、[[圧力容器]]、ビール・ジュース缶蓋部分
:* 5052 1100・3003より強度を持つ合金、強度・耐食性・加工性・溶接性のバランスに優れている
:* 5056 5052のMgの含有量を2.5%5%から5.0%0%に上げた合金、溶接性は良くない
; 6000番台 : Al-Mg-Si系合金 強度、耐食性が良好
:* 6061 Cuをわずかに含み6063よりも強度が高い