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|種 = '''ムラサキケマン''' ''C. incisa''
|学名 = ''Corydalis incisa''
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'''ムラサキケマン'''(紫華鬘、[[学名]]:''Corydalis incisa'' )は、[[キンポウゲ目]][[ケシ科]][[キケマン属]]の1[[種 (分類学)|種]]に分類される[[越年草]]。'''[[キツネノチャブクロ]]'''(狐の茶袋)の別名もある。▼
▲'''ムラサキケマン'''(紫華鬘、
== 生物的特徴 ==▼
茎は真っ直ぐに立ち、高さは30-50cmほど。茎には複数の葉がつき、それぞれ斜め上に伸びて2-3回3出複葉、小葉は扇形に近く、先端は丸くて、丸い鋸歯がある。葉質は薄くて柔らかく、つやを欠く。花期は4-6月で、赤紫色の長さ2cmでキケマン属に独特の筒状の花を咲かせる。果実は豆の果実に似る。▼
=== 分布と生育環境 ===▼
▲茎は真っ直ぐに立ち、高さは30-50cmほど。茎には複数の葉がつき、それぞれ斜め上に伸びて2-3回3出複葉、小葉は扇形に近く、先端は丸くて、丸い鋸歯がある。葉質は薄くて柔らかく、つやを欠く
花期は4-6月で、赤紫色の長さ2cmでキケマン属に独特の筒状の花を咲かせる。
果実は豆の果実に似る。
日本全国に分布し、国外では中国から知られる。木陰などの直射日光の当たらない場所に生育する。
一般にこの植物は越年草といわれるが、実際にはもう少し複雑な[[生活史]]を持っている。この植物の種子は6月頃に成熟するが、これは発芽するのは翌年の春で、初夏まで成長した後、地上部は枯れ、地下に団子状の塊茎を残す。
これが再び活動するのはその年の秋で、数枚の葉を出して年を越し、春になると花茎を立てて花をつけ、結実すると全体が枯れる。上記の特徴の説明はこの花時期のものである。
全草に[[プロトピン]]を含み有毒。誤食すれば嘔吐・呼吸麻痺・心臓麻痺などを引き起こす。
[[ウスバシロチョウ]]の幼虫の食草であり、このためウスバシロチョウも有毒となる。また、植物体を傷つけたときに出る汁は悪臭がする。だが、実際に茎を折って匂いをかいでみると、特に臭いの感じられない個体も多い。
山菜である[[シャク (植物)]]と生育場所や葉の形が非常によく似ているため、注意が必要である。
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花の形が独特なので、他の仲間と間違うことはない。同属には[[ジロボウエンゴサク]]等のエンゴサク類と[[キケマン]]類がある。前者は地下に塊茎を持つ小柄な植物であり、後者は黄色い花を持つ大柄な植物なので見分けに困ることはない。
[[帰化植物]]では[[カラクサケマン]]がやや似ているが、より小型で、蔓のようにはい回る。
{{commons|Corydalis incisa}}
{{デフォルトソート:むらさきけまん}}
[[category:ケマンソウ亜科]]
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