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=== ヘビと精神分析 ===
[[精神分析]]の始祖である[[ジークムント・フロイト]]は[[夢分析]]において、ヘビを男根の[[象徴]]であるとした。これに対して[[カール・グスタフ・ユング]]は、男性の[[夢]]に登場するヘビは女性であると説いた。また、ユングはフロイトが多くのものを[[性]]に結び付けて解釈する傾向に対しては批判的であった。
 
1960年代に5歳から12歳の子どもを対象として行われた「怖いと思うもの」を尋ねる調査では、467人のうち約50パーセントの子どもが動物を上げ、その中で最も多かった回答はヘビ類だった<ref name="Hart&Sussman"> ドナ・ハート、ロバート・W・サスマン『ヒトは食べられて進化した』伊藤伸子訳 化学同人 2007 ISBN 9784759810820 pp.156-158.</ref>。このように、多くの人に見られるヘビ類への恐れは[[本能]]であるという説と、[[学習]]の結果であるという二つの説がある<ref name="Hart&Sussman"/>。本能由来説の裏付けとして、[[オマキザル科|マーモセット]]や[[チャクマヒヒ]]などの観察研究により[[霊長類]]全般にヘビへの忌避行動が見られる事が挙げられている。一方で[[マカク]]や[[キツネザル]]を対象とした学習由来説を裏付ける研究もあり、結論には至っていない。1928年に心理学者{{仮リンク|メアリー・カバー・ジョーンズ|en|Mary Cover Jones}}夫妻が提出した論文『成熟と感情:ヘビに対する恐れ』によれば、2歳までの子供は長さ1.8メートルのヘビや[[ボアコンストリクター]]を恐れなかったが、3歳児は警戒を見せるようになり、4歳児以上では恐怖を示したという<ref name="Hart&Sussman"/>。
 
=== 政治シンボル ===