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しかし、[[1960年代]]には、産業としての映画の衰退、本格的なテレビ時代の到来、[[グループ・サウンズ]]のブーム<ref>絶頂期のビートルズの来日([[1966年]])などを受けた[[ザ・スパイダース]]、[[ザ・タイガース]]、[[ザ・テンプターズ]]など。</ref>が巻き起こる過程で、徐々に「スター」と並行して「アイドル」の呼称が用いられるようになった<ref>『別冊[[キネマ旬報]]』・1968年10月号より。</ref>。
 
[[1970年代]]に至り、未成熟な可愛らしさ・身近な親しみやすさなどに愛着を示す日本的な美意識を取り入れた独自の「アイドル」像が創造された<ref>特定の歌手に対して本格的に「アイドル」の呼称を使用し出したのは[[南沙織]]や[[天地真理]]辺りからである。1970年代後半に入ると、[[竹内まりや]]、[[中島みゆき]]、[[松任谷由実]]どの[[ニューミュージック]]歌手がヒットするようになり、デビュー当初の竹内まりやは、アイドル的な売出し方をされたこともあった。</ref>。また1968年に設立されたCBSソニー(現・[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|ソニー・ミュージックエンタテインメント]])が、それまで[[レコード会社]]が楽曲制作を自社の専属作家に任せていたのを、無所属の作家に開放したことが切っ掛けで、「[[アイドル歌謡]]」が隆盛するようになった<ref>[http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130715/wlf13071512010009-n1.htm 「J-POPを殺したのはソニー」 知られざる音楽業界のタブー(1/2ページ) - MSN産経west]{{リンク切れ|date=February 2018}}</ref>。
 
その後、現在に至るまで女性アイドル産業が特に盛んな背景として、「元来女性は、男性にはない『感動しやすい習性』『精緻なる感受性』をもつがゆえに、巫女的な[[妹の力]](いものちから)を得て、生きる力、幸福への道を伝えることができる」とする、民族学者・[[柳田國男]]の評論が持ち出されるケースがある<ref>{{Cite book | 和書 |author = 安西信一|date=2013-04-13|title = ももクロの美学 〈わけのわからなさ〉の秘密 |publisher = [[廣済堂出版]]}}</ref>。なお、日本におけるアイドルの隆盛時期は、[[不況]]の期間とほぼ完全に一致している、という分析もある<ref>{{cite web|url=http://charger440.jp/200512/contents02/theme02.php|title=アイドルと景気の意外な相関関係を徹底検証 Webマガジン 月刊チャージャー 2005年12月号|publisher=[[月刊チャージャー]]|date=|accessdate=2013-05-13}}{{リンク切れ|date=February 2018}}</ref>。
 
== 女性アイドル史 ==
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=== アイドル戦国時代 ===
[[2010年代]]に入ると、「アイドルを名乗るタレントの数が日本の芸能史上最大」<ref name="yomiuri20121009">{{cite news|url=http://www.yomiuri.co.jp/job/biz/columnculture/20121009-OYT8T00206.htm|title=ポストAKBはどうなる? アイドル戦国時代の行方 今を読む:文化 Biz活 ジョブサーチ YOMIURI ONLINE(読売新聞)|newspaper=[[YOMIURI ONLINE]]|publisher=[[読売新聞]]|date=2012-10-09|accessdate=2013-04-23}}{{リンク切れ|date=February 2018}}</ref>という状況になり、「アイドル戦国時代」と呼ばれるようになった<ref name="oricon20121209">{{cite news|url=http://www.oricon.co.jp/news/music/2019492/full/|title=【12年ヒット分析】新旧グループから地方アイドルまで~“アイドル戦国時代”さらに激化 (AKB48) ニュース-ORICON STYLE-|newspaper=[[オリコン]]|publisher=オリコン|date=2012-12-09|accessdate=2013-04-23}}</ref><ref name="television">{{cite web|url=http://blog.television.co.jp/magazine/gravure/editor/2010/05/24.html|title=Gザテレビジョン編集部ブログ Gザテレビジョンは来週月曜日、24日発売です!|publisher=[[ザテレビジョン]]|date=2010-05-19|accessdate=2013-04-23}}{{リンク切れ|date=February 2018}}</ref>。
 
[[エイベックス・グループ]]所属の[[SUPER☆GiRLS]]や[[東京女子流]]のデビュー、[[さくら学院]]から派生した[[BABYMETAL]]の世界進出、[[ももいろクローバーZ]]の女性グループ初となる[[国立霞ヶ丘陸上競技場|国立競技場]]ライブ開催<ref>{{Cite web | url= http://natalie.mu/music/news/112182| title=ももクロ、国立で宣言「笑顔を届けることにゴールはない」| work= ナタリー| accessdate=2014-3-17}}</ref>など、多数のグループが次々と活躍した(同時期にブレイクした[[E-girls]]はアイドルグループではなくダンス&ボーカルグループに分類されることが多い)。[[AKB48グループ]]の拡大に付随して「坂道シリーズ」が誕生。[[ももいろクローバーZ]]の姉妹グループによるプロジェクト「[[スターダストプロモーション#音楽アーティスト・アイドル|STARDUST PLANET]]」(通称スタプラ)も始動した。
 
2010年から始まった、女性アイドルの大規模フェス[[TOKYO IDOL FESTIVAL]](TIF)の規模も、200組以上もの出演者が参加するまでになっている<ref>{{Cite web | url=https://www.oricon.co.jp/news/2095326/full/|title=アイドル223組1480人が参加 『TIF』史上最多8万1378人動員|work=オリコン|accessdate=2018-01-06}}</ref>。
 
さらには、新潟の[[Negicco]]、宮城の[[Dorothy Little Happy]]、愛媛の[[ひめキュンフルーツ缶]]、福岡の[[LinQ]]など、[[ローカルアイドル]](ロコドル)と呼ばれる、地域に密着したアイドルも相次いで全国デビュー<ref name="yomiuri20121009" /><ref name="oricon20121209" />。中には福岡の[[Rev. from DVL]]に所属する[[橋本環奈]]のように、個人で全国区の人気を集めたケースもある。日本ご当地アイドル活性協会代表の金子正男<ref>元[[テレビ東京]]番組製作スタッフ、元[[角川映画]]プロデューサー、現在は一般社団法人[[ストリートダンス協会]]広報委員長も兼任{{cite web|author=鈴木敦子|url=http://mainichi.jp/articles/20151026/dde/007/070/035000c|title=人模様:地方アイドルで地域活性化 金子正男さん|work=毎日新聞のニュース・情報サイト|publisher=毎日新聞社|date=2015-10-26|accessdate=2016-04-26}}{{リンク切れ|date=February 2018}}</ref><ref>[http://www.streetdancekyoukai.com/about.html 一般社団法人ストリートダンス協会団体概要] 2016年5月1日閲覧</ref>によると東京拠点のアイドル500組を除いた全国46道府県のアイドルは、[[2017年]][[6月17日]]現在で942組存在する<ref>[https://thepage.jp/detail/20170626-00000011-wordleaf ご当地アイドル、なんと1000組 LCCなどでブーム再燃 仕掛け人の仕事とは?]THE PAGE、2017年6月26日</ref><ref>{{cite web|title=HITS ONE powered by Billboard JAPAN 1月11日番組後記|url=https://www.tokyosmart.jp/hitsone/magazine-detail/1002|publisher=HITS ONE powered by Billboard JAPAN 番組の放送後記ブログ|date=2017-01-11|accessdate=2017-01-16}}</ref>
<ref>{{cite web|title=薬局・農業・書道…2016年注目ご当地アイドルは個性派 | 日本経済新聞|url=http://style.nikkei.com/article/DGXMZO95656700Z21C15A2I00000?channel=DF130120166059&style=1|publisher=日本経済新聞|accessdate=2016-01-01}}</ref><ref name="toukei20150201-4">{{cite web|title=ご当地アイドル」疾走、発信力に行政も注目 | 週刊東洋経済(ビジネス)|url=http://toyokeizai.net/articles/-/59367?page=2|page=4|publisher=東洋経済オンライン|accessdate=2015-09-25}}</ref><ref>{{cite web|url=http://mainichi.jp/shimen/news/20151026dde007070035000c.html|title=地方創生の鍵を握るのは地方アイドル|work=夕刊|publisher=毎日新聞|accessdate=2015-10-26}}{{リンク切れ|date=February 2018}}</ref>。
 
=== 主な女性アイドル ===
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* [[1974年]]…[[太田裕美]]、[[伊藤咲子]]、[[浅野ゆう子]]、[[林寛子 (タレント)|林寛子]]、[[木之内みどり]]、[[松本ちえこ]]、[[相本久美子]]、[[小林美樹 (アナウンサー)|小林美樹]]、[[篠塚満由美|しのづかまゆみ]]、[[シェリー (タレント)|シェリー]]、[[優雅 (台湾の歌手)|優雅]]、[[石江理世]]、[[池上季実子]]、[[風吹ジュン]]、[[リンリン・ランラン]] ら。
* [[1975年]]…[[岩崎宏美]]、[[片平なぎさ]]、[[岡田奈々]]、[[黒木真由美]]、[[目黒ひとみ]]、[[山本ゆか里|山本由香利]]、[[池田ひろ子]]、[[青木美冴]]、[[浅野真弓]]、[[小川順子]]、[[讃岐裕子]]、[[竹田かほり]]、[[三東ルシア]]、[[マッハ文朱]]、[[ザ・リリーズ (女性アイドル)|ザ・リリーズ]] ら。
* [[1976年]]…[[ピンク・レディー]]、[[三木聖子]]、[[大竹しのぶ]]、[[早乙女愛]]、[[手塚理美|手塚さとみ]]、[[東てる美]]、[[多岐川裕美]]、[[神保美喜]]、[[秋野暢子]]、[[森田つぐみ]]、[[吉田真梨]]、[[浦部雅美]]、[[三谷晃代]]、[[桜たまこ]]、[[北村優子]]、[[秋本圭子]]、[[芦川よしみ]]、[[榊みちこ]]、[[中山圭以子]]、[[山本百合子]]、[[ビューティ・ペア]]、[[ゴールデン・ハーフ#.E3.82.B4.E3.83.BC.E3.83.AB.E3.83.87.E3.83.B3.E3.83.BB.E3.83.8F.E3.83.BC.E3.83.95.E3.83.BB.E3.82.B9.E3.83.9A.E3.82.B7.E3.83.A3.E3.83.ABゴールデン・ハーフ・スペシャル|ゴールデンハーフスペシャル]] ら。
* [[1977年]]…[[榊原郁恵]]、[[大場久美子]]、[[高田みづえ]]、[[清水由貴子]]、[[荒木由美子]]、[[香坂みゆき]]、[[五十嵐夕紀]]、[[神田広美]]、[[岸本加世子]]、[[夏目雅子]]、[[谷ちえ子]]、[[久木田美弥]]、[[北原由紀]]、[[梓真由美]]、[[木原光知子]]、[[ナンシー久美]]、[[アグネス・ラム]]、[[アパッチ (音楽グループ)|アパッチ]]、[[キャッツ★アイ]]、[[ギャル (アイドルグループ)|ギャル]] ら。
* [[1978年]]…[[石野真子]]、[[石川ひとみ]]、[[畑中葉子]]、[[金井夕子]]、[[高見知佳]]、[[秋ひとみ]]、[[天馬ルミ子]]、[[久我直子]]、[[中野知子]]、[[大橋恵里子]]、[[岩城徳栄]]、[[森まどか (歌手)|森まどか]]、[[桂木文]]、[[加山麗子]]、[[堀川まゆみ]]、[[引田天功 (2代目)|朝風まり]]、[[トライアングル (音楽グループ)|トライアングル]]、[[スリーヤンキース]] ら。
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* [[1990年]]…[[高橋由美子]]、[[桜井幸子]]、[[裕木奈江]]、[[かとうれいこ]]、[[岡本夏生]]、[[宍戸留美]]、[[和久井映見]]、[[千堂あきほ]]、[[田中陽子 (タレント)|田中陽子]]、[[寺尾友美]]、[[西野妙子]]、[[早坂好恵]]、[[駒村多恵]](当時は佐月亜衣の名前で活動)、[[中野理恵]]、[[杉本理恵]]、[[薬師寺容子]]、[[中嶋朋子]]、[[東京パフォーマンスドール]]、[[BABY'S]]、[[Lip's]]([[加藤貴子 (女優)|加藤貴子]]が所属)、[[乙女塾]]からソロで[[花島優子]] ら。
* [[1991年]]…[[観月ありさ]]、[[牧瀬里穂]]、[[C.C.ガールズ]]、[[Mi-Ke]]、[[中江有里]]、[[横山知枝]]、[[諸岡なほ子]]、[[江崎まり]]、[[KEY WEST CLUB]]([[中谷美紀]]が所属)、乙女塾からソロで[[三浦理恵子]]、[[瀬能あづさ]]、[[はねだえりか|羽田惠理香]]、[[中嶋美智代]]、[[堀川早苗]]、乙女塾からグループで[[Qlair]]、東京パフォーマンスドールからソロで[[篠原涼子]]、[[穴井夕子]]、[[市井由理]]、桜っ子クラブからソロで[[井上晴美]]、[[中條かな子]]、[[胡桃沢ひろ子]] ら。
* [[1992年]]…[[SUPER MONKEY'S]]、[[小田茜]]、[[水野美紀]]、[[細川ふみえ]]、[[飯島愛]]、[[新島弥生]]、[[貴島サリオ]]、[[遠野舞子]]、[[鈴木ユカリ]]、[[MANISH]]、[[W-NAO]]、[[桜っ子クラブ#桜っ子クラブさくら組|桜っ子クラブさくら組]]、[[乙女塾]]からソロで[[宮前真樹]]、[[大野幹代]]、桜っ子クラブからソロで[[加藤紀子]] ら。
* [[1993年]]…[[持田香織]]、[[坂井真紀]]、[[酒井美紀]]、[[安達祐実]]、[[梨花]]、[[柳原愛子]]、[[藤原久美]]、[[木内美歩]]、[[電波子]]、[[山崎亜弥子]]、[[山口リエ]]、[[KaNNa]]、[[ブカブカ]]([[はしのえみ]]が所属)、[[Melody (アイドルグループ)|Melody]]、[[乙女塾]]からソロで[[永作博美]]、桜っ子クラブからソロで[[持田真樹]]、桜っ子クラブさくら組/KEY WEST CLUBからソロで[[中谷美紀]]、BABY'S解散後ソロで[[松田樹利亜]] ら。
* [[1994年]]…[[内田有紀]]、[[辺見えみり]]、[[葉月里緒菜]]、[[宝生舞]]、[[千葉麗子]]、[[笹峯愛]]、[[大橋利恵]]、[[水野あおい]]、[[神田うの]] ら。
* [[1995年]]…[[SUPER MONKEY'S]]からソロで[[安室奈美恵]]、[[MAX (音楽グループ)|MAX]]、[[華原朋美]]、[[相川七瀬]]、[[篠原ともえ]]、[[雛形あきこ]]、[[奥菜恵]]、[[菅野美穂]]、[[鈴木蘭々]]、[[瀬戸朝香]]、[[松雪泰子]]、[[村田和美]] ら。
* [[1996年]]…[[SPEED]]、[[PUFFY]]、[[知念里奈]]、[[ともさかりえ]]、[[仲間由紀恵]]、[[上原さくら]]、[[矢部美穂]]、[[中山エミリ]]、[[D&D (音楽ユニット)|D&D]] ら。
* [[1997年]]…[[モーニング娘。]]、[[広末涼子]]、[[鈴木紗理奈]]、[[Folder (音楽グループ)|Folder]]、[[吉川ひなの]]、[[平家みちよ]]、[[松田純]]、[[山田まりや]]、[[吹石一恵#.E3.82.B7.E3.83.B3.E3.82.B0.E3.83.ABシングル|吹石一恵]]、[[野村佑香]]、[[浜丘麻矢]]、[[小林優美 (歌手)|ABYSS]] ら。
* [[1998年]]…[[浜崎あゆみ]]、[[鈴木あみ]]、[[八反安未果]]、[[遠藤久美子]]、[[山口紗弥加]]、[[木村由姫]]、[[吉野紗香]]、[[柳明日香]]、[[未来玲可]]、[[大森玲子]]、[[小畑由香里]]、[[パイレーツ (タレント)|パイレーツ]]、[[チェキッ娘]]、モーニング娘。からソロで[[中澤裕子|中澤ゆうこ]] ら。
* [[1999年]]…[[倉木麻衣]]、[[小柳ゆき]]、[[島谷ひとみ]]、[[深田恭子]]、[[前田亜季]]、[[釈由美子]]、[[須藤温子]]、[[希良梨]]、[[shela]]、[[y'z factory]]、[[太陽とシスコムーン]]、SPEEDからソロで[[島袋寛子|hiro]]、[[新垣仁絵|HITOE]]、[[上原多香子]]、チェキッ娘からソロで[[下川みくに]] ら。
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* {{Cite journal|和書|author=稲増龍夫 |title=「ネットワーク組織としてのSMAP-現代アイドル工学'96」(評価問題研究会第11回研究会) |date=1996-10-15 |publisher=日本知能情報ファジィ学会 |journal=日本ファジィ学会誌 |volume=8 |number=5 |naid=110002940787 |ref=harv}}
* {{Cite journal|和書|author=青柳寛 |authorlink=青柳寛 |title=アイドル・パフォーマンスとアジア太平洋共同体の意識形成(環太平洋経済圏における産業・経営・会計の諸問題) |date=1996-03-30 |publisher=日本大学 |journal=産業経営研究 |volume=18 |naid=110006159892 |pages=43-58 |ref=harv}}
* [[濱本和彦]]「1/f ゆらぎを用いた松浦亜弥の「国民的アイドル度」の客観的評価に関する研究」(東海大学情報理工学部情報メディア学科)<ref>[http://www.ji.u-tokai.ac.jp/hamalab/hama/paper_aya_matsuura.pdf]</ref>
* [[竹中夏海]] 「IDOL DANCE!!! ―歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい―」ポット出版、ISBN 9784780801927
 
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* [[男性アイドルグループ]]
* [[ソロアイドル]]
* [[声優#アイドル声優・声優アーティスト|アイドル声優]]
* [[アイドルレスラー]]
* [[アキバ系アイドル]]