「共同被告同志に告ぐる書」の版間の差分

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==要旨==
* 本来世界戦争革命を目指すべして、これまで多くの輝かしい仕事をしてコミンテルンが、19301920年代に入ると末以後、ソ連邦の国策遂行機関としての傾向を強め、戦争回避を各国共産党同志に要求し、革命を完全に棚上げしている。
* コミンテルンは日本の特殊性を根底的に研究せず、日本において君主制反対闘争が渦巻いているとか反戦的運動が激化しているという捏造された虚構に基づいて、日本は、社会主義革命の前に天皇制廃止(ブルジョア革命)に専念すべきと32年テーゼを決定した。
* 天皇制は複雑であり、これまで誰もが強いて触れようとはしなかったというのが日本の特殊事情である。
* われわれ(日本共産党)コミンテルン決議事々に無条件服従を求められ、日本の労働運動のの創意の奔放を妨げていることが我が労働運動(社会主義革命)の一大不幸となった
* 日本共産党指導者の多くは最も誠実優秀であり、党の方向が歪んだのは党指導者に原因があるのではなく、党自体がプロレタリア前衛(指導的革命家)の結合でいられなくなったことが根本問題である。
* 日本民族が、労働階級の開放(社会主義革命)を他の民族よりもより良く成し遂げる能力を豊富に持っており、世界屈指の指導的役割を担うことができる。それは、イ、強固な民族的統一とこれを表現する国家と君主制、ロ・社会的生活の内部的緊密、ハ・家族の社会細胞的役割、二・労働者の優れた生産性、ホ・東洋文明の精神の蓄積による。