「交響曲第7番 (シューベルト)」の版間の差分

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多くの補筆に携わる研究家は、ここをシューベルトのロザムンデと同一のAllegro molto moderatoを与えている。
 
21世紀に入り新説が出ており、その中には「シューベルトは劇付随音楽ロザムンデを完成させるため、[[グラーツ楽友協会]]へ『第三楽章と第四楽章を返してくれないでしょうか』と自筆譜の返還を申し出たのであり、未完成交響曲は実は完成していた<ref>タワーレコード マリオ・ヴェンツァーゴ補筆完成・指揮、バーセル室内管弦楽団の同曲のCDの紹介解説に記載。[httpshttp://archivetower.isjp/NjyK2item/4534276/Schubert%EF%BC%9A-The-Finished--Unfinished--(Symphony-No-8-D-759,-Reconstructed-by-Mario-Venzago) 外部リンク]</ref>。完成していたことを証明するため、第三楽章の第1フォリオ(第1ページと第2ページ)のみを協会の預かりにした・・・」という意見がある。これが真実なら、ロザムンデの第一間奏曲は「真のフィナーレ」だったのであり、この交響曲はFFで堂々とピカルディ3度で終止していたのである。三拍子系の楽章が3つも続いたあとに二拍子系のフィナーレが一回急に登場することで、楽章全体へコントラストをつけていたことになる。
 
第4楽章全体がさほど長くないのは、ロザムンデ用の編集であったのか、もともと短かったのかは判断が分かれている。ニューボウルド版は、途中でフィナーレの要求する速いアレグロに変えてしまっている。ただし、シューベルトの意図通り全曲がAllegro ''molto'' moderatoで演奏されるのなら第4楽章は中庸の速度になるため、フィナーレとしてのバランスは損なわれない。[[マリオ・ヴェンツァーゴ]]補筆構成版は「フィナーレだから失われた第一カッコ部分がある」という説に基づき、バレエ音楽の前半をまず第一カッコ部分として演奏し、モノディートータルユニゾン部分に差し掛かると第一間奏曲冒頭に戻って最後まで演奏する。