「中編小説」の版間の差分

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[[長編小説]]、[[短編小説]]に対して用いられる語であり、おおよそ[[原稿用紙]]100枚以上300枚未満の長さで、短編小説より長く長編小説ほど長くはない作品を指す。
 
明確な基準がなく、長編小説や短編小説との境界線は曖昧である。一篇で一冊以上の分量となる場合は、おおむね長編小説と呼ばれるが、これも薄手な書籍や大活字、疎らな字組みなどの場合もあるため絶対的とはいえない。例えば[[村上春樹]]のデビュー作である『[[風の歌を聴け]]』は分量的には中編であるが、単独で単行本化され、長編小説と扱われることもある。通常の字組みで200頁(原稿用紙350枚度)であれば単独または短編1編を加えフィルアップして単行本されるケースが多いため、ひとつの境界線とも考えうるが、これを超えながら短編4つと組み合わせて単行本化された安東能明『出署せず』は、文庫解説で中篇と称されている。一方で、これより若干短い横溝正史『[[本陣殺人事件]]』は、おおむね長編と呼ばれ続けている。
 
近年の[[芥川龍之介賞|芥川賞]]は短編のみならず、中編も対象としている。