「第四次中東戦争」の版間の差分

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== 戦争の影響 ==<!--作りかけの未編集です-->
=== 政治的影響 ===
[[File:Anwar Sadat cropped.jpg|thumb|right|220px|エジプトの[[アンワル・サダト]]大統領。イスラエルを交渉のテーブルに着かせ、対米接近に成功したという意味では、エジプトはこの戦争で勝利したといえる。1981年の本戦争での記念パレード中に暗殺された。]]
 
エジプトやシリアをはじめとするアラブ諸国は、またもやイスラエルに軍事的敗北を喫したものの、緒戦での勝利によってイスラエルと対等な条件で交渉に乗り出すことができるようになった。
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=== 社会的影響 ===
[[ファイル:Golda Meir 03265u.jpg|thumb|right|220px|イスラエルの[[ゴルダ・メイア]]首相]]
[[File:Ci-Club12.jpg|thumb|right|200px220px|第143師団を指揮、名声を博した[[アリエル・シャロン]]少将。その能力は高く評価されたが上官や同僚としばしば対立し、ハイム・バーレブ南部軍司令官は解任を一時真剣に考えたという。1982年に国防相、2001 - 2006年に首相を務めている]]
初めてアラブの侵攻を受け、緒戦で敗北を喫したイスラエル社会は激しく揺さぶられた。奇襲を予想しなかった国防の準備不足は国防大臣[[モーシェ・ダヤン]]の責任となり、世論はダヤンの辞職を要求し、最高裁長官は紛争中にダヤンの職務調査を指示した。委員会は首席補佐官の辞職を推奨したが、ダヤンの判断を尊重した。翌[[1974年]]にダヤンは[[ゴルダ・メイア]]首相に辞表を提出した。
 
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=== 軍事的影響 ===
[[File:Maljutka-AT-3-Sagger-batey-haosef.jpg|thumb|250px220px|[[9M14 (ミサイル)|9M14"マリュートカ"]]、NATO名AT-3"サガー"対戦車ミサイルは主にエジプト軍によって運用され、イスラエル軍の戦車部隊に多大な損害を与えた。シリア軍も若干ながら利用し、本土防衛戦で活躍している。]]
[[File:Tiran-5-latrun-1.jpg|thumb|250px220px|イスラエル軍は第三次中東戦争で捕獲したT-54/55戦車を改装し、写真のようなTiran-4/5戦車として投入した]]
 
本戦争は冷戦期の戦争において、双方の陣営がほぼ同レベルかつ比較的最新鋭の兵器を投入した数少ない戦争であった。とくに[[9M14 (ミサイル)|AT-3"サガー"]](ソ連名9M14"マリュートカ")対戦車ミサイルや[[2K12|SA-6"ゲインフル"]](ソ連名2K12"クープ")自走対空ミサイルの活躍が有名である。エジプト軍はこれらの兵器を他の対戦車火器や対空兵器と組み合わせることで濃密な防衛網を構築し、緒戦で反撃に向かったイスラエルの戦車部隊や航空機に多大な損害を与えた。