「一般国道」の版間の差分
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指定区間と指定区間外について加筆 |
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'''一般国道'''(いっぱんこくどう)とは、[[日本]]における[[高速自動車国道]]以外の[[国道]]のこと。日本で単に「'''国道'''」と言うと一般国道を指すことが多い{{Sfn|浅井建爾|2015|p=152}}。各道路には番号が振られ、「一般国道○○○号」または「国道○○○号」と呼ばれる。一般的に「国道○○○号線」または「○○○号線」と呼ばれることも多いが、正式には「線」を付けない<ref>{{Cite book |和書 |author=長久保光明 |edition=初版|date=1981-10-25 |title=陸前浜街道地誌 |publisher=暁印書館|asin=B000J7PEB4|ref=harv|page=28}}</ref>。[[都道府県庁所在地]]や重要な都市間を結ぶ道路、重要な空港・港などと高速自動車国道や主要な一般国道とを結ぶ道路などが指定の対象で、1号から507号までの459本の路線がある。
== 定義 ==
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=== 指定区間(直轄国道)と指定区間外(補助国道) ===
国道のうち一般国道では、「指定区間」と「指定区間外」に分けて道路を管轄している<!--{{Sfn|浅井建爾|2015|p=152}}-->。指定区間も指定区間外も国道を建設するのは原則として国であるが、災害時の復旧や道路の改修などの道路の維持管理を行うのは、国は指定区間に限られ、指定区間外は[[都道府県]]および[[政令指定都市]]に任されている{{Sfn|浅井建爾|2015|p=152}}。おおむね路線番号1、2桁の国道が指定区間に指定されているが、2桁国道であっても指定区間外であったり、路線番号3桁の国道でも指定区間に指定された国道もある{{Sfn|浅井建爾|2015|p=153}}。また、一般国道路線の起点から終点までの全線が指定区間、あるいは指定区間外にされているわけではなく、たとえば国道1号ではほとんどの区間が指定区間であるが、横浜市内および箱根付近で指定区間外の区間もある{{Sfn|浅井建爾|2015|p=153}}。一般国道の路線延長全体に占める割合は、指定区間は約40 [[パーセント|%]]、指定区間外が残りの約60 %である{{Sfn|浅井建爾|2015|pp=153–154}}。ただし、「[[s:一般国道の指定区間を指定する政令|一般国道の指定区間を指定する政令]]」はしばしば改正されることから、指定区間が指定区間外になったり、その反対に指定区間外から指定区間に変更になる場合もある{{Sfn|浅井建爾|2015|p=154}}。
「[[s:一般国道の指定区間を指定する政令|一般国道の指定区間を指定する政令]]」による'''[[指定区間]]'''は、国([[国土交通省]][[地方整備局]]。北海道は[[北海道開発局]]、沖縄県は[[内閣府]][[沖縄総合事務局]]{{efn|かつては[[沖縄開発庁]]}})が管理を行い、これらを'''直轄国道'''と呼んでいる。▼
{{wikisource|一般国道の路線を指定する政令|一般国道の路線を指定する政令}}
{{wikisource|一般国道の指定区間を指定する政令|一般国道の指定区間を指定する政令}}
[[1952年]]に公布された旧道路法では[[二級国道]]は全て[[都道府県]]によって管理されるものとされたが、国にとって幹線道路網の整備は急務だったため、特に重要な区間を国による直轄管理とした改正道路法が[[1964年]]に発布され、[[1965年]]に施行された。これにより、旧[[一級国道]]のほとんどと[[北海道]]内の国道は全線が指定区間となった{{sfn|佐藤健太郎|2014|p=102}}。旧二級国道であっても、全線で[[高速自動車国道]]と並走する[[国道171号]]([[名神高速道路]]と全線で並走)は全線が指定区間である。▼
;指定区間(直轄国道)
'''指定区間外'''は、国から補助金を受けて各都府県と[[政令指定都市|政令市]]が管理する{{sfn|佐藤健太郎|2014|p=102}}。こちらを'''補助国道'''と呼んでいる。かつての二級国道の多くのほか、[[1993年]]までに国道に昇格した旧[[主要地方道]]・[[都道府県道|一般都府県道]]が含まれる。旧一級国道であっても、交通量の少ない一部区間や[[バイパス道路|バイパス]]に対する旧道を各都道府県・市町村に移管することがあり、各都道府県市町村道に転換するケース以外にも、補助国道として引き続き一般国道として存続されるケースがある。補助国道への転換は、国道番号はそのままで指定区間のみ解除されて補助国道とされる場合(例:[[国道14号]]の[[東京都]][[江戸川区]]東小松川 - [[千葉市]][[花見川区]][[幕張インターチェンジ|幕張IC]]間)と並走している既存の補助国道に転換する場合(例:[[国道17号]]の[[群馬県]][[前橋市]]-[[沼田市]]間における旧道を重複していた[[国道291号]]に転換)がある。▼
▲:「
▲:[[1952年]]に公布された旧道路法では[[二級国道]]は全て[[都道府県]]によって管理されるものとされたが、国にとって幹線道路網の整備は急務だったため、特に重要な区間を国による直轄管理とした改正道路法が[[1964年]]に発布され、[[1965年]]に施行された。これにより、旧[[一級国道]]のほとんどと[[北海道]]内の国道は全線が指定区間となった{{sfn|佐藤健太郎|2014|p=102}}。旧二級国道であっても、
:一般国道のある区間が指定区間に指定されるか否かについては、一定の基準が設けられている。その要件は、高速道路と一体となって全国的な交通網を構成している国道、あるいは都道府県庁所在地や政令指定都市のように政治的、経済的に見て重要な都市を連絡する国道、また重要な港湾や空港と高速道路などの主要な幹線国道連絡する国道が指定されている{{Sfn|浅井建爾|2015|pp=152–153}}。
;指定区間外(補助国道)
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== 路線番号 ==
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[[#定義|定義]]で前述した通り、国道に指定される基準は、単に重要な地同士または重要な地と他の国道とを結ぶ道路ということであって、その道路の規模(幅や車線数、距離、舗装・未舗装の別など)によって決まるわけではない。[[港湾]]部などでは[[国道174号]]([[港国道]])のように総延長が数百メートル程度しかない国道もある{{sfn|浅井建爾|2001|p=49}}。港(空港)は、日本の経済活動上、物資輸送など陸上交通を担う上でも最も重要視されており{{sfn|浅井建爾|2001|p=49}}、国土交通省への走行経路届出が必要な大型[[コンテナ]][[牽引自動車|トレーラー]]の[[届出制|届出]]を簡略化させる意味合いがある。
多くの国道は片側1車線以上に拡幅されており、片側3車線以上の非常に交通量の多い国道があったり{{Sfn|浅井建爾|2015|p=152}}、[[国道357号]]のように道路幅が最大
=== 車両通行不能区間の存在 ===
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