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[[File:Fuman_anahita.jpg|thumb|250px|アナーヒターの像(イラン)]]
{{Zoroastrianism}}
'''アナーヒター'''('''Anāhitā''')は、[[ペルシア神話]]に登場する[[女神]]。[[アヴェスター語]]形ではアナーヒター[[パフラヴィー語]]では'''アナーヒト'''('''Anāhit''')といい、いずれも「'''清浄'''」を意味する。'''ナーキッド'''の別名もある。[[ゾロアスター教]]において崇拝され、ゾロアスター教神学では中級神の[[ヤザタ]]に分類されるが、[[神]][[アフラ・マズダー]]や[[太陽神]][[ミスラ]]に匹敵する人気を誇る
 
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== 概要 ==
{{Zoroastrianism}}
[[File:Brockhaus and Efron Jewish Encyclopedia e1 222-0.jpg|thumb|left|165px|アナーヒター]]
[[File:Anahita Vessel, 300-500 AD, Sasanian, Iran, silver and gilt - Cleveland Museum of Art - DSC08130.JPG|thumb|180px|アナーヒターが彫られたサーサーン朝容器(4-6世紀)]]
アナーヒターは[[アヴェスター語]]形で、[[パフラヴィー語]]では'''アナーヒト'''('''Anāhit''')といい、いずれも「'''清浄'''」を意味する。他にもナーキッドという別名もある。
 
ゾロアスター教神学では中級神[[ヤザタ]]に分類されるが[[主神]][[アフラ・マズダー]]と[[太陽神]][[ミスラ]]に匹敵する人気を誇る。
 
本来は[[川]]や水を司る水神である。この女神は世界の中央にそびえたつアルブルス山の頂から流れ出す川を守護するとされ、この川は、あらゆる[[水路]]・川・[[入江]]・[[湖沼]]の源であると考えられているため、アナーヒターはそれら広くの女神とされている。
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== 姿形 ==
[[File:Anahita Vessel, 300-500 AD, Sasanian, Iran, silver and gilt - Cleveland Museum of Art - DSC08130.JPG|thumb|180px|left|アナーヒターが彫られた[[サーサーン朝]]容器(4-6世紀)]]
アナーヒターは力強い色白の腕を持ち、四角い[[金|黄金]]の[[耳飾り]]と、百の[[星]]をちりばめた黄金の[[冠]]をかぶり、黄金の[[マント]]を羽織り、首には黄金の[[首飾り]]を身に付け、帯を高く締めた美しい[[乙女]]の姿をしているといわれる。
 
[[バビロニア]]では[[イシュタル]]と習合し、このときこでは[[容貌]]、装束、[[性格]]、祭儀バビロニア的となる。[[ヘレニズム]]時代になると[[ギリシャ]]でも崇められるようになり、[[アプロディーテー|アフロディーテ]]とも習合した。[[ギリシャ語]]で'''アナイティス'''('''’Αναϊ^τις''')と呼ばれっている。
 
[[古代ギリシャ]]・[[古代ローマ]]の歴史学者はアナーヒターを[[アナイティス]](’Αναϊ^τις)[[アナイティス]]と同一視しており、また、[[パンテオン]]の神々の1人であるとしている。
 
[[ヘレニズム]]時代になると[[ギリシャ]]でも崇められるようになり、[[アプロディーテー|アフロディーテ]]とも習合した。
 
また、[[リュディア]]では[[キュベレー]]や[[アルテミス]]と同一視された。
 
[[小惑星番号]]270番のアナヒータはこの名前から名付けられている。
また、[[リュディア]]では[[キュベレー]]や[[アルテミス]]と同一視された。
 
== 関連項目 ==
{{commons category-inline|Anahita (mythology)}}
*[[観音菩薩]]
*[[サラスヴァティー]]