「ボスキャラクター」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
33行目:
前述の『ボス』『ドン』が16x16の雑魚同様のドット画に対し、ドンキーコングの『ゴリラ』は32x32のドット画の大きさがあるため、一般的には『ゴリラ』の方が威厳があるために、最初のボスキャラクターとして認知されているようだ。
 
日本において、ステージ毎に異なるボスキャラクターが登場するのが定着するようになったのは『[[スパルタンX (ゲーム)|スパルタンX]]』である。それまでは各ステージ毎のボスに個性や能力はなく、『[[スーパーマリオブラザーズ]]』の「[[クッパ (ゲームキャラクター)|クッパ]]」のように、ステージ最後の関門としての役割であった。1986年にナムコから発売された『[[源平討魔伝]]』で、敵キャラやプレイヤーがともに巨大であるステージにて登場するボス「弁慶」は画面の大部分を占める巨大なボスキャラクターであり、大型ボスキャラクターのパイオニアとして知られる。同年カプコンから発売された『[[ロックマン (ゲーム)|ロックマン]]』ではプレイヤーと同サイズながら、プレイヤーと同等の能力有するボスが登場し、以降のシリーズでも踏襲することになる。以降のアクションゲームのボスキャラクターは、巨大キャラクターかプレイヤーに相当するキャラクターに二分化される事になる。前者は『[[魂斗羅]]』シリーズの様に巨大ボスキャラクターとの連戦を売りとした[[シューティングゲーム|STG]]色の強いゲームに多数登場し、後者も[[ベルトスクロールアクションゲーム|ベルトアクション]]から[[対戦格闘ゲーム]]へと繋がっていくことになる。共に近年ではより派手な演出を伴う傾向が強い。
 
==== RPG ====
77行目:
ステージボスを「ボス」、ラストボスのことを「大ボス」と呼ぶのに対応した表現となっているが、「小ボス」という表現はあまり用いられない。これは大中小の中という意味のほかに、ストーリーの中盤・途中と言う意味が含まれているためである。強さや作中での位置づけによって「中ボス」と「小ボス」を使い分けることは稀にある<ref>「小ボス」と呼ぶゲームには『[[メトロイド]]』がある。中ボスの場合と同様『[[ゆけゆけ!!トラブルメーカーズ]]』のように「小ボス」と作中でメタ的に称される場合もある。</ref>が、そのような使い分けを行うか、一方しか使わないかは、プレイヤーやゲーム開発スタッフ、ゲーム雑誌スタッフ個人個人により異なる。
 
原則的に倒すか突破しなければステージやイベントが進行出来ないキャラクター全般を指し、作品やイベントによっては雑魚キャラクターも中ボスの役割を与えられる例もあり<ref>『[[グラディウス (ゲーム)|グラディウス]]』シリーズの「[[ザブ (グラディウス)|ザブ]]」ラッシュや、イベント戦闘で強制的に戦闘を強いられる雑魚キャラクターなど。『[[スーパーマリオブラザーズ]]』の中ボスは雑魚キャラがボスに変身している。攻撃し倒すと正体を現す。</ref>、また突破に困難が伴う障害物そのもの<ref>代表的な物として『[[グラディウスII]]』の「[[クラブ (グラディウス)|クラブ]]」や『[[パロディウス]]』シリーズの「ちちびんたリカ」。</ref>も中ボスとして扱われる。かつては、ゲーム容量が少なかった時代において、他の雑魚キャラより強い雑魚キャラか、大型の雑魚キャラを中ボスとして扱うことが多かったが、現在においても同様な用法が見られる。
 
==== 隠しボス ====
107行目:
なお、「倒せないボス」と見せかけて、キャラクターの成長度やプレイヤーの技術次第では通常の手段で倒せるように設定されているケースも存在する<ref>『[[FRONT MISSION|FRONT MISSION1ST]]』OCU編ドリスコルなど。ストーリーを通して5回戦闘するが、MISSION 1、5、23ではステージクリアの条件としてドリスコルを倒すことは必須ではない。またドリスコルを倒すことが不可能であるのはMISSION 1のみだが、DS版2周目以降であれば可能である。</ref>。この場合、倒したときに隠されたイベント等が現れるものもある<ref>『[[クロノ・トリガー]]』の「[[ラヴォス]]」や[[テイルズ オブ シリーズ]](PS版『デスティニー』のリオン、『シンフォニア』のクラトス、『アビス』のアッシュなど)。『[[遊☆戯☆王デュエルモンスターズ (コンピューターゲーム)|遊戯王真デュエルモンスターズ 封印されし記憶]]』の「ヘイシーン」もこれに含まれる特例で、初回のプレイでは到底倒せない強さであるが、[[強くてニューゲーム|2周目以降]]であれば倒すことも難しくない。ただし倒しても専用のセリフの後同じ対戦が繰り返される。</ref>。ただ、本来のシナリオからは逸脱した行為であり、ゲームオーバー扱いであったり負けた扱いとなることもある。また、『[[魔界塔士Sa・Ga]]』の「すざく」は、最初は倒せない存在として登場し、通常の攻撃方法で倒すことは(常識外の方法や難易度を度外視した場合は)可能ではあるが、戦闘に勝ってもその後に何事もなかったかのように何度でも登場するため、倒した扱いにはならない(ただし、このボスを本当の意味で倒すために必要なアイテムを手に入れるまでは、戦闘から逃げることが可能であるため、ゲームの進行には影響しない)。
 
この他、「とどめの一撃を刺して倒す」「相手のヒットポイントを0にする」という意味では、決して倒すことのできないボスキャラクターというものも存在する。この場合、物語の展開上やボスキャラクターの性格上・役割などの都合によって、完全にボスキャラクターを倒していない状態ながら戦闘が終了し事実上の勝利となることがある。例としては[[セガ・マークIII]]版『[[北斗の拳 (セガ・マークIII)|北斗の拳]]』の[[チャプター]]4のボスキャラクターの[[トキ (北斗の拳)|トキ]]が挙げられ、このゲームの場合、ボスキャラクターはプレイヤーの操作する[[ケンシロウ]]と、いわゆる[[対戦格闘ゲーム]]の形式で戦う<ref>なお、この作品は「対戦格闘ゲーム」というジャンルが隆盛する以前の作品である。</ref>が、トキのキャラクターとしての性格上、ヒットポイントを消耗させ尽くしてHPゲージを僅かに残した状態で、ケンシロウ共々立ったままの状態で「トキは柔の拳をケンシロウに伝えた」としてステージクリアになる。
 
==== 倒す必要のないボス ====