「モンテ・クリスト伯」の版間の差分

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; ジョヴァンニ・ベルトゥッチオ ({{Lang|fr|Giovanni Bertuccio}})
: モンテ・クリスト伯爵の家令。元はコルシカの密輸業者で、カドルッスがブゾーニ司祭にダイヤモンドを贈られてから宝石商を殺害するまでを目撃し、殺人犯と誤認され逮捕されたところをブゾーニ司祭に救われ、その際に伯爵へ紹介され仕えるようになった。
: かつて、軍人だった兄が[[ワーテルローの戦い]]後の混乱の中で殺害され、ヴィルフォールに捜査を訴えた。しかしコルシカ人差別から門前払い同然に拒絶されたため、ヴィルフォールに復讐を宣言し、1年後にサン=メラン侯爵の別荘でナルゴンヌ男爵夫人と密通していたヴィルフォールを刺す。この時、ヴィルフォールが秘かに埋葬しようとしていた嬰児を奪って蘇生させ、ベネデットと名付けて義姉の養子として育て
; ジャコポ・マンフレディ ({{Lang|fr|Jacopo Manfredi}})
: シャトー・ディフを脱出し漂流したダンテスを救った、密輸船ジュヌ・アメリー号のコルシカ人船員。ダンテスが並の男ではないことに早くから気付き、友人になる。ダンテスが密かに財宝を手に入れ船を降りた際、付き従って下船し、忠実にダンテスに仕える。その後はエピローグまで出番が無いが、途中ダングラール銀行で100万フランの不渡りを出し、銀行経営悪化の一因になった融資先として名前が挙がっている。
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; ダングラール ({{Lang|fr|Danglars}})
: モレル商会の会計士。ダンテスの出世を妬み、また帳簿の不正を知られていたため彼の存在を疎ましく思い、虚偽の密告状を作ってフェルナンに提出させる。ダンテスが投獄された後、モレル氏の紹介でスペインの銀行へ入って頭角を現し、フランス有数の銀行家にまでのし上がった上、貴族の未亡人と再婚して[[男爵]]の地位を得る。
: やがてモンテ・クリスト伯爵の画策によって、融資先が破産する、誤報を掴まされて安定していた公債を売却してしまうなど、次第に銀行の経営が傾いていく。ユージェニーをアンドレアと結婚させ、彼の実家から送られる結納金を元手にして再帰を図ろうとするが、結婚式の最中にアンドレアの正体が発覚して面目を失った上、娘にも捨てられる。さらに最後まで残っていた預金をモンテ・クリスト伯爵に引き出されたことで、銀行は破綻。家族を捨てて夜逃げした後、ローマで伯爵の受領証を換金し現金を手に入れるも、ルイジ・ヴァンバの一味に拉致される。飢えと乾きで散々苦しみ、食事と引き換えに有り金のほとんどを奪われ、やがてモンテ・クリスト伯爵の口から彼自身の正体を知らされショックで放心状態になった後、解放される。
; エルミーヌ ({{Lang|fr|Hermine}})
: ダングラール男爵夫人。フランス国王[[シャルル10世 (フランス王)|シャルル10世]]の侍従セルヴィユの娘で、前夫のナルゴンヌ男爵の自殺後、ダングラールと再婚する。再婚前はヴィルフォールと愛人関係にあった。金銭面や恋愛面で評判の良くない女。
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; ヴァランティーヌ ({{Lang|fr|Valentine}})
: ヴィルフォールと先妻ルネ・ド・サン=メラン ({{Lang|fr|Renée de Saint-Méran}}) の娘。フランツが婚約者であり、父からは強硬に婚姻を進められようとしているが、密かにマクシミリアンと恋愛関係にある。
: エドゥワールに比べ母親の家系が上流であり、家長である祖父ノワルティエに可愛がられていることもあって、母方と父方双方から財産の相続人に指名されている。そのため相次ぐ毒殺事件に際して一番の受益者だと疑いの目を向けられるが、やがて彼女も毒殺されかける。
; エドゥワール ({{Lang|fr|Édouard}})
: ヴィルフォールとエロイーズの息子。父は育児を母親任せにし、母は溺愛のあまりやりたい放題にさせているため、我儘で残虐な子供に育っている。
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; ベネデット / アンドレア・カヴァルカンティ ({{Lang|fr|Benedetto / Andrea Cavalcanti}})
: ヴィルフォールとエルミーヌの間に生まれた不義の子供。生後すぐ絞殺されて庭に埋められたが、ヴィルフォールを刺したベルトゥッチオによって助け出され、ベネデットと名付けられる。しかし非行に走り、同居していたベルトゥッチオの義姉を殺害し逃亡する。
: その後も贋金作りや泥棒など悪事を重ねるが、ツーロン監獄に収監されていたところをモンテ・クリスト伯に探し出され、「幼くして行方不明になったカヴァルカンティ家の嫡子」に扮して社交界に入る。そしてダングラールの娘のユージェニーと婚約するが、たかってきたカドルッスが疎ましくなって殺害し、ブゾーニ司祭がカドルッスに書かせた遺書によって逮捕される。留置所へ面会に来たベルトゥッチオから自分の出自を聞き、裁判の席でヴィルフォールが過去に行った悪事を白日の下に晒す。
; ガスパール・カドルッス ({{Lang|fr|Gaspard Caderousse}})
: ダンテスの隣家に住んでいた仕立て屋。お調子者の小悪党で、根は良い人間だが、気が弱い為にダングラールの悪巧みを知りながら真実を言えなかった。ダンテスが逮捕されてからは没落するが、ブゾーニ司祭と名乗り変装して現れたダンテスに真相を語った代償としてダイヤモンドを贈られた。しかし欲を出して宝石商のジョアネスを殺害してしまい、投獄される。獄中でベネデットと出逢い、後に2人で脱獄する。