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{{Anchors|月岡芳年「皿やしき於菊乃霊」}}[[ファイル:Yoshitoshi Ogiku.jpg|thumb|230px|[[月岡芳年]](大蘇芳年)の手になる妖怪画の大判[[錦絵]][[連作 (作品)|揃物]]『[[新形三十六怪撰]]』の内「皿やしき於菊乃霊」([[1890年]][明治23年]<ref name="世界">[[吉田漱]](監修)・[[悳俊彦]](編著)『月岡芳年の世界』[[東京書籍]]、1993年、111頁。</ref>)<br>[[皿屋敷]]に登場するお菊の亡霊に材取った芳年が、独自の[[創作]]を交えて描いた[[1890年]](明治23年)の作品。憐れなお菊が[[投身自殺|身を投げた浮世絵]]で亡霊を描く場合薄墨摺りとするもので<ref name="世界"/>、[[シダレヤナギ|枝垂柳]]の木の下古い[[井戸]]。そこから夜な夜な現れ出るようになっを配し構図も定石通りだが<ref name="世界"/>、本図のお菊の姿、数江戸時代から合わない皿イメージ数えて咽び泣き打破し<ref name="世界"/><ref name="百景">悳俊彦『芳年妖怪百景』国書刊行会無慈悲な主人へ2001年、83-84頁。</ref>美しく澄んだ空気恨みの声は[[屋敷]]中に響き渡描かれてい<ref name="百景"/>。]]
<!--[[ファイル:SekienHitodama.jpg|thumb|180px|[[鳥山石燕]]『[[今昔画図続百鬼]]』「[[人魂]]」/安永8年([[1779年]])の作。]]|※この画像の表示意図が掴めない。対応する文も見付からない。
-->
'''幽霊'''(ゆうれい)とは、
* 死んだ者が[[成仏]]できず姿をあらわしたもの<ref>広辞苑第五版「死者が成仏し得ないで、この世に姿を現したもの。」</ref>
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== 概要 ==
{{Anchors|月岡芳年「源氏夕顔巻」}}[[ファイル:Yoshitoshi The Ghost.jpg|thumb|230px|[[月岡芳年]]の大判[[錦絵]][[連作 (作品)|揃物]]『[[月百姿]]』の内「源氏夕顔巻」([[1886年]][明治19年]<ref name="太陽">岩切友里子(監修)『別冊太陽196 月岡芳年 幕末・明治を生きた奇才浮世絵師』[[平凡社]]、2012年、138-139頁。</ref>)<br>『[[源氏物語]]』[[夕顔 (源氏物語)|夕顔]]の巻に材取っ下敷きとし芳年が、独自の[[創作謡曲]]「半蔀」「夕顔」交えて描い素材とし[[1886年]](明治19年)の作品<ref name="太陽"/><ref name="岩切">岩切友里子『芳年 月百姿』[[光源氏東京堂出版]]の恋人、2010年、52-53頁。</ref><ref name="日野原">日野原健司(著)太田記念美術館(監修)『月岡芳年 月百姿』青幻舎、2017年、42頁。</ref>。夕顔は、[[嫉妬]]に狂った[[六条御息所]]の[[生霊]]に憑り殺されたが、こ屋敷を訪れた僧おいては夕顔の[[亡霊]]と[[ユウガオ]]の花を視覚的に絡ませ、花の上に中から現れたという詩的表現を執夕顔の霊は、最後には僧の供養によって成仏を遂げ<ref name="岩切"/><ref name="日野原"/>。]]
 
幽霊というのは、[[小学館]]『[[日本大百科全書]]』でも、[[平凡社]]『[[世界大百科事典]]』でも「幽霊」の項目に、[[日本]]の幽霊と[[西洋]]の幽霊が並置する形で扱われている<ref name="Nihon_pedia">{{Cite book|和書|year=1994|title=日本大百科全書【幽霊】|publisher=小学館|pages=p.391}}</ref><ref name="Sekai_pedia">{{Cite book|和書|year=1988|title=世界大百科事典【幽霊】|publisher=平凡社|edition=初版|pages=p.623}}</ref>。このように、洋の東西を問わず世界に広く類似の記載はあり、[[中世]][[ヨーロッパ]]にも<ref>{{仮リンク|ジャン=クロード・シュミット|en|Jean-Claude Schmitt}}『中世の幽霊――西欧社会における生者と死者』みすず書房、2010、 ISBN 4622075164</ref>[[中国]]にも<ref>[[竹田晃]]『中国の幽霊―怪異を語る伝統』東京大学出版会、1980、ISBN 4130830139</ref>、また、陸域のみならず世界の[[水域]]にもいるとする記述がある<ref>クリエイティブ・スイート『世界の海賊 伝説と謎』PHP文庫、2010</ref> 。