削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
28行目:
人類の歴史をみると(一部の例外的な地域・時期はあるにしても)、概して、[[戦争]]はたえたことがない。歴史的にみて、兵士が兵士に対して暴力をふるうだけでなく、一般の住民(非戦闘員)の財産・金品を略奪したり、必然性もなく殺したり([[殺人]])、[[婦女暴行]]・[[強姦]]を行っていたりする事例は枚挙に暇がない([[大量虐殺]]も参照)(→ [[戦士]]、[[武士]]、[[兵士]]、[[軍人]]などが行為主)。
 
国家の政治権力を掌握している側の者が国内の人々に対して暴力をふるうことがある。そのような暴力としては[[人権蹂躙]]、[[抑圧 (社会科学)|抑圧]]などといったタイプのものから、[[殺人]]・大量殺戮(さつりく)といった過激なタイプのものまでさまざまなバリエーションがある。過激な方の例としては[[粛清]]があげられる。最大規模のものは[[スターリン]]による'''[[大粛清]]'''である。<ref group="注">その当時は実態や規模が把握されておらず、現在も正確な数は不明であるが、後の諸研究によると、実は数百万人単位の人間が殺されていたとされている(把握しやすい数字、すなわち短期間に限定した統計的な記録で、直接的に殺したと判明している人数だけでも約130万人とされており、更に期間をひろげ、かつ社会的抑圧や飢饉(「[[構造的暴力]]」も参照)で死亡した人数までふくめれば、その数は数倍にふくれあがるともされているため)。</ref> [[恐怖政治]](暗黒政治)ではしばしば権力者が国民に対して様々な暴力を振るっている。(→ [[国家元首]]、[[権力者]]、[[役人政府]]、[[行政組織]]、[[官僚]]、[[行政役人]]、[[政府警察官]]などが行為主)。
 
また、既成権力に属していない側の者、権力による暴力をうけてきたとうけとめている側(体制側からみた場合のいわゆる"反体制勢力")によっても報復的あるいは防御的に暴力がおこなわれることがあり、顕著な例では[[革命]]、[[独立戦争]]、[[テロリズム]]<ref group="注">テロリズムには、特定の権力者に直接にむけられるもの、体制全体に心理的圧迫をあたえて何らかの政策をやめさせるために無差別に人を狙うものなどのタイプがある([[テロリズム]]、[[テロ事件の一覧]]を参照)。近年になると、国家といったような明確な対象をもたない暴力もめだってきており、いわゆる"[[環境テロ]]"といったものもあげられる。</ref>などとなってあらわれる(→普通の人々、民衆、一般国民、一般市民、[[極右]]、[[極左]]、[[テロリズム|テロリスト]]など)。