「遭難信号」の版間の差分

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注4 コード番号「14」であること。
 
===無線===
[[Image:Radioroom.png|thumb|right|200px|船舶の無線室に備えられていた[[時計]]。毎時0・15・30・45分から3分間の間に色が塗られている。赤は第一沈黙時間、緑は第二沈黙時間。]]
船舶の場合、従前はモールス符号の「[[SOS|{{overline|'''SOS'''}}]]」が使われていたが、1999年(平成11年)までに[[海上における遭難及び安全に関する世界的な制度|'''GMDSS''']]({{Lang-en|Global Maritime Distress and Safety System]](GMDSS)}}、'''海上における遭難及び安全に関する世界的な制度'''、''世界海洋遭難安全システム''とも)に移行し、もっぱら[[EPIRB]]が用いられる<ref>[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jime2001/42/5/42_5_858/_pdf GMDSS全世界的な海上遭難・安全システム](小林 英一、黒森 正一。日本マリンエンジニアリング学会誌 42巻 第5号(2007)p97-102)</ref>
上記の406.025MHz、406.028MHz、406.037MHz及び406.040MHzを用いる衛星非常用位置指示無線標識がこれである。
モールス符号は一部の[[漁業無線]]にしか使われなくなり、海岸局や義務船舶局では毎時15・45分から3分間(第一沈黙時間)は500kHzの、毎時0・30分から3分間(第二沈黙時間)は2182kHzその他の電波の聴守が義務付けられていたが、GMDSS移行時に廃止されている。
<!--電波法第64条に定められていたが、平成11年11月の改正電波法施行により削除された。-->
 
[[航空無線機|航空機の場合]]、121.5MHzと243MHz<ref>この2つは第二高調波と第二[[高調波#対語|低調波]]の関係にあり、どちらか片方の受信設備があれば両方聞こえる。121.5MHzは民間用で243MHzは軍用。</ref>が使われる。船舶の非常用位置指示無線標識(EPIRB)に相当する機器として[[航空機用救命無線機]](ELT)がある。
 
また、船舶・航空機の航行用[[レーダー]]に位置を表示させる{{ill2|捜索救助用レーダトランスポンダ|en|Search and rescue transponder}} (SART、[[:en:Search and Rescue Transponder|Search and Rescue Transponder]]) もある。Q0N電波9,200MHzから9,500MHzを用いるものがそれで、[[無線局免許状|免許]]には9,350MHzが指定される。([[遭難自動通報局]]も参照)
 
===遭難通信の取扱い===
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*[[小型船舶用火せん]]
*[[コスパス・サーサット衛星捜索救助システム]]
*{{ill2|捜索救助用レーダトランスポンダ|en|Search and rescue transponder}}
;法・条約
*[[海上における遭難及び安全に関する世界的な制度]]({{Lang-en|Global Maritime Distress and Safety System, '''GMDSS'''}} ''世界海洋遭難安全システム''とも)
*[[海上における人命の安全のための国際条約]](SOLAS条約)
*[[SAR協定]]
;通信
*[[緊急通報用電話番号]]
*[[航空無線機]](121.5MHz 民間用遭難信、非常通信、安全通信用の緊急周波数)
*500kHz(A1A) - 船舶無線・遭難および呼出応答周波数。他、無線電話:2182kHz(J3E)、[[国際VHF]]無線電話(ch.16、デジタル選択呼出装置 2187.5kHz(F1B))<ref>[http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/chousa/kaijo_senpaku/pdf/080424_2_si3.pdf 海上無線通信の現状(pdf)]平成20年4月24日 総務省総合通信基盤局 電波部衛星移動通信課</ref>、NBDP(狭帯域直接印刷電信) 2174.5kHz<ref>[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jime2001/42/5/42_5_858/_pdf GMDSS全世界的な海上遭難・安全システム](小林 英一、黒森 正一。日本マリンエンジニアリング学会誌 42巻 第5号(2007)p97-102)</ref>
 
==外部リンク==