「嫌がらせ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
加筆
編集の要約なし
1行目:
{{複数の問題|出典の明記=2011年6月|独自研究=2014年8月}}
'''嫌がらせ'''(いやがらせ、英:harassment ハラスメント)とは、相手の嫌がることを、わざわざ言ったり、行ったりすること<ref name="koujien">広辞苑「嫌がらせ」</ref><ref>大辞泉「嫌がらせ」</ref>。
'''嫌がらせ'''(いやがらせ)とは、特定、不特定多数を問わず相手に対し、意図的に不快にさせることや、実質的な損害を与えるなど強く嫌がられる、[[道徳|道徳(モラル)]]のない行為の一般的総称。英語では {{lang|en|harassment}} に相当し、日本でも、嫌がられる行為をすること(または何がしかの行為に[[不快|不快感]]を示すこと)を指して'''ハラスメント'''<ref>[http://www.osaka-med.ac.jp/deps/jinji/harassment/definition.htm ハラスメントの定義]</ref>と表現する場合もある。類似の概念に「[[いたずら]]」がある。
<ref>嫌がられる行為をすることを指してハラスメントと言う([http://www.osaka-med.ac.jp/deps/jinji/harassment/definition.htm ハラスメントの定義])</ref>
 
== 概要 ==
広辞苑の説明にあるように、「嫌がらせ」とは、何かを相手が嫌がる、と知っていてわざわざ(=[[意図]]的に)、それを言ったり、行ったりすることである。
日常生活の中で、他者に精神的苦痛や物質的損失を与える結果となる行為を指す。定量的かつ厳密な定義は存在せず、ある行為をある者が不快に感じれば、その者にとってその行為は嫌がらせとなる。従って、ある行為がAにとっては充分に嫌がらせであったとしても、Bにとっては何ともない場合がある。また、『嫌がらせをしている』という自覚を持たず無知または当人なりの善意に基づいて行為に及んでいるケースもあれば、それを受けた者の[[被害妄想]]に過ぎないケースも絶無ではない。
他者に苦痛を与える、と知りつつ何かを言ったり行ったりすることである。したがって、あることを相手が嫌がる、とは知らないでそれを言ってしまったり行ってしまう、ということは人間誰しも、やってしまうことはあるが、基本的にそれは「嫌がらせ」とは言わない。<ref group="注">例えば、若い男性の中には、女性というのは概して、自分の年齢に複雑な感情を抱いており、年齢を尋ねられるのは嫌う、という、ことを知らない人がおり、そういう若者は悪気も無いまま(例えば、仲良くなろう、などと思って)、直接的に「あなたの年齢は?」などと、極めて直接的に尋ねてしまうことがあるが、このような発言や行動は「嫌がらせ」とは言わない。「嫌がらせ」ではなく、ただ「女性の心理を良く分かっていなかった」とか「まだ未熟だった」ということにすぎない。また男性というのは、概して、組織内での自分の位置づけや収入に複雑な感情を抱いているものだが、「あんた、会社での役職は?」「あんた、年収いくら?」などと(恩人でも何でもない人から、ましてや社会経験もほとんどないような赤の他人の若い女性から、分もわきまえずに偉そうに聞かれることは)概して嫌がられることだが、それが嫌がられると知らずにやっているのであれば、こういう質問をした女性の行為は「嫌がらせ」ではなく、単に「(あの女性は)人の心が分かっていなかった」「男の心が分かっておらず無神経な発言をした」などである。</br>
ただし、これらの行為は意図的ではないので一応「嫌がらせ」ではないが、相手から嫌われる、人間関係を損ないがちだ、ということには変わりがない。相手が何を嫌がるか、ということを知らなければ、それをうっかりやってしまうということを避ける、ということも概して困難なものなので、もし[[人間関係]]というものを大切にしたいのであれば、結局、自分以外の人はひとりひとり嫌いなことは異なっており、どのようなことを嫌がるものなのか、ということを注意深く学びつづけるよりしかたなく、また、知らずに(意図せずして)相手の嫌がることをしてしまったことに後から気付いた場合は、「知らなかったからしかたないだろ」などと開き直ったりせず、そうとは知らずにやってしまったことを素直に述べ、不快な思いをさせたことを謙虚に謝ることが、人間関係を保持するためには(一般論としては)有効である。
</ref>
<ref group="注">『{{要出典範囲|「嫌がらせをしている」という自覚を持たず無知または当人なりの善意に基づいて行為に及んでいるケースもある|date=2018年3月}}』</ref>
<ref group="注"> {{要出典範囲|ある行為をある者が不快に感じれば、その者にとってその行為は嫌がらせとなる。従って、ある行為がAにとっては充分に嫌がらせであったとしても、Bにとっては何ともない場合がある。|date=2018年3月}}</ref>
 
「嫌がらせ」は、時に事件として大きく取り沙汰されたり、誰かの[[幸福追求権]]を阻害したなどの理由によって[[人権]]問題に発展する場合もある。[[差別]]も「嫌がらせ」に含む場合がある<ref>[http://www.city.musashino.lg.jp/cms/guide/00/00/04/00000494.html 人権身の上相談(いじめ、差別、いやがらせなど人権問題) 武蔵野市]</ref>。
10 ⟶ 16行目:
時代とともに「嫌がらせ」の類型は変化する。
*「[[セクシャルハラスメント]]」 - 女性の社会的地位改善に伴って問題となった。
*「[[パワーハラスメント]]」- 地位、職権などのパワーを背景に働く環境の悪化や雇不安・解雇などで問題して行われるハラスメント
*「[[モラルハラスメント]]」 - モラルによる精神的な暴力、嫌がらせで問題となった。
*「[[スモークハラスメント]]」 - タバコ煙による健康被害が意識され、受動喫煙防止を怠ることや受動喫煙対策を求めた者に対する不当解雇や嫌がらせ等が問題となった。
85 ⟶ 91行目:
== 脚注 ==
{{reflist}}
 
<references group="注"/>
 
== 関連項目 ==