「エド・ウッド (映画)」の版間の差分

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ある時、エドはかつてドラキュラ俳優として一世を風靡した[[ベラ・ルゴシ]]と出会う。ルゴシは今ではすっかり落ちぶれ、薬物中毒の老人だったが、エドにとっては子供の頃からの憧れの人なのだ。B級映画会社のプロデューサーを何とか説き伏せて、エドは自身の脚本・監督・製作・主演の処女作『[[グレンとグレンダ]]』に、口上役としてルゴシを出演させる。エドが自らの服装倒錯趣味を映画に反映させていたが、ドロレスは彼の女装癖に嫌悪感を隠せなかった。完成した『グレンとグレンダ』のあまりの出来の悪さにプロデューサーは激怒し、映画は地方上映されたのみであった。
 
次の『[[怪物の花嫁]]』には、ルゴシ、ドロレスと共にプロレスラーのトー・ジョンソン、バーでスカウトした女優志願のロレッタらの出演で撮影が開始されるが、資金難で幾度も中断する。エドは制作資金を肩代わりする代わりにロレッタを主演女優にした為、ドロレスとの関係は完全に破たんしてしまう。またしても映画の出来も観客の受けも散々であった。更に、以前から体調を崩していたルゴシが薬物中毒のリハビリ施設に入院することになり、エドはそれに付き添っていった。
 
ルゴシが入院している病院で、エドはキャシーと出会う。遊園地でのデートで、エドはキャシーに自らの女装癖について告白するが、彼女は「男性として女性を愛してくれるなら」と、それを受け入れエドの伴侶となる。一方、ルゴシは治療費が続かず施設を退院することになった。医師から、ルゴシの命はもう先が長くないことを知らされたエドは、せめて本人を元気づけようと新作映画と称して、自宅前でささやかな撮影を行った。ルゴシが心臓発作で亡くなったのはその少し後のことで、彼はドラキュラの衣装で埋葬された。