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'''劉栄'''(りゅうえい、[[紀元前171年]]? - [[紀元前147年]])は、[[前漢]]前期の人で、[[景帝 (漢)|景帝]]の長男で、生母は栗貴人である。同母弟に[[河間]]献王の[[劉徳]](景帝の次男)と臨江哀王の[[劉閼于]](景帝の三男)らがいた。特に父帝は利発な閼于を可愛がったが、彼は早世し嗣子は無かった。また、[[武帝 (漢)|劉徹]]は異母弟である。
 
==略要==
===生涯===
生母の栗貴人は、異常なほど嫉妬深く特に彼女の愛する末子の閼于が若死するとその傾倒がますますひどくなったという。しかも義姉の館陶長公主の劉嫖(景帝の同母姉)と犬猿の仲だったという。やがて彼女は姑の[[竇后|竇太后]]とも対立したという。夫の景帝はそれを他人事のように[[紀元前153年]]に劉栄を皇太子とした。だが、彼の生母と祖母・伯母の対決は表面化して、また栗貴人と喧嘩が絶えなかった父帝もさすがに辟易してこの事態を捨て置けずに、[[紀元前150年]]冬に弟の劉徹が太子となるために彼を廃嫡にして、亡き弟の閼于の代わりに臨江王に封じて、[[長江]]付近にある[[江陵]]に赴任し、そのために生母の栗貴人はあまりの悔しさで憤死したという。