「すいとん」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
1個の出典を修正し、2個にリンク切れのタグを追加しました。 #IABot (v1.6.5)
14行目:
「すいとん」の呼称は全国的であるが、地方によっては「'''[[ひっつみ]]'''」「'''[[はっと]]'''」「'''[[ひっつみ|つめり]]'''」「'''[[ひっつみ|とってなげ]]'''」「'''おだんす'''」の料理名で呼ばれる。これらのすいとんに似た料理は中に入れる具材、出汁が地域ごとに特色があり、料理法も地域ごとに異なるため、厳密にいうならば個々に異なる郷土料理である。同じ地方であっても地域や家庭ごとに調理法と料理名が異なる。
 
例えば[[宮城県]]から岩手県にかけての旧・[[仙台藩]]北部地域の「はっと」は、水で練った小麦粉の生地を小さな塊に分け、それを指で引き伸ばしながら薄い[[麺]]のように加工する<ref>[http://www.pref.miyagi.jp/et-tmsgsin/tisin/hatto/hattonani.htm 宮城県東部地方振興事務所 はっとって何?]{{リンク切れ|date=2018年3月 |bot=InternetArchiveBot }} - 宮城県公式サイト</ref>。青森県・岩手県などの、小麦粉の生地の塊から千切る作り方は異なっている。
 
== 作り方の一例 ==
24行目:
 
== 戦時中の代用食 ==
[[第二次世界大戦]]末期から[[終戦]]にかけ、食糧事情の悪い時期の日本では主食の[[米]]に変わる[[代用食]]として、すいとんの名を借りた料理が作られた。戦争による物資に乏しい時代背景から小麦粉が不足していたため、大豆粉やトウモロコシ粉、高粱粉など、あるいは糠(ヌカ)などが混ぜられたものを材料としたことがあり、これらはとても本来のすいとんと呼べるような代物ではなかったという。水で溶いた粉を汁、またはただの湯に直接落とし込んで[[団子]]のように固め、[[昆布]]、[[煮干]]や[[鰹節]]が入手できないために[[出汁]]は取られず、[[味噌]]、[[醤油]]、[[塩]]が不足していたためにまともな味付けの余裕も無かった。塩味を補うため、海水で煮るなどの調理も行われた<ref name="example">{{Cite news|date=2007-08-07|url=http://www.asahi.com/food/news/TKY200708070304.html |title=【愛知】すいとん 戦争の味|newspaper=[[朝日新聞]]|publisher=[[朝日新聞社]]|accessdate=2013-09-22|archiveurl=httphttps://web.archive.org/web/20110920233536/http://www.asahi.com/food/news/TKY200708070304.html |archivedate=2011-09-年9月20}}</ref>。ほとんどの場合、野菜や肉などの具が入ることは無かったうえ、[[サツマイモ]]の葉や蔓など本来、日本では捨てられる部位を具にしていた。
 
当時の体験談によれば、燃料不足で炊事に十分な熱量を得られず、団子は中心部まで火が通らない生煮えの状態で食べざるを得なかった。団子を噛むと生煮えの生地が歯にニチャニチャとこびり付き、原料粉の品質の悪さも手伝って非常に不味かったそうである。
 
現在では[[終戦の日|終戦記念日]]に戦時中のすいとんを食べ、過去の大戦を偲ぶ行事が日本全国で行われる<ref name="example"/><ref>[http://video.mainichi.co.jp/viewvideo.jspx?Movie=48227968/48227968peevee270529.flv 2009年8月15日「長屋門公園~すいとんまつり~」]{{リンク切れ|date=2018年3月 |bot=InternetArchiveBot }}([[動画]])</ref>。
 
== 日本以外の地域 ==