「ジークフリード・キルヒアイス」の版間の差分

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地球へ向かう途上の[[銀河英雄伝説の登場人物・その他#ボリス・コーネフ|ボリス・コーネフ]]の[[銀河英雄伝説の登場艦船#ベリョースカ号|ベリョースカ号]]を臨検した際も、乗員や乗客である[[銀河英雄伝説の用語#地球教|地球教徒]]たちに非常に親切に応対した<ref>この時点では地球教の正体はまだ明らかではなく、また彼ら末端の信徒たちは上層部の陰謀とは無関係であった。</ref>。なおこの時コーネフは、彼をいい人だと賞賛する[[銀河英雄伝説の登場人物・その他#マリネスク|マリネスク]]に答えて、いい人はこのご時世では長生きできない、気の毒なことだ、と予言めいたセリフを口にしている<ref>ただし、これはマリネスク曰く船長の悪い癖であり、この時は思いっきり外れた台詞であった。</ref>。
 
最期までラインハルトを守り、慕い続け、ラインハルトの「[[銀河系|宇宙]]を手に入れる」という望みを託して死亡。死後、ラインハルトは[[元帥]]、[[大公]]の称号を贈るなどあらゆる栄誉を与えたが、その墓に刻んだ碑銘は「Mein Freund(マイン・フロイント、「我が友」)」ただ一言であったことがラインハルトの心情を表していたと思われる。後にラインハルトは息子のミドルネームに、初対面の時に " 俗っぽい " と評した「ジークフリード」の名を付けている。
 
キルヒアイスの死は、その後のラインハルトとその陣営内に重い影を落とし続けた。彼を知る者の殆どが「キルヒアイスが生きていれば」と口にするほど、彼の存在は大きかったと考えられる。死の直後の茫然自失からは立ち直ったラインハルトだが、その後の対応はロイエンタールに野心の芽を抱かせる遠因ともなった。事あるごとに煽るような言葉を口にしている。また、[[銀河英雄伝説の用語#ヴェスターラントの虐殺|ヴェスターラントの惨劇]]への対応、キルヒアイスの処遇はオーベルシュタインの進言で変わったことから、キルヒアイスの下で戦った[[コルネリアス・ルッツ|ルッツ]]やワーレン、[[銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国#ハンス・エドアルド・ベルゲングリューン|ベルゲングリューン]]や[[銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国#フォルカー・アクセル・フォン・ビューロー|ビューロー]]といった諸提督・幕僚など陣営内でのオーベルシュタインへの反感を強める原因ともなった。これは後々に、実戦部隊と軍務省の精神的摩擦となって表面化した。