「亡国のイージス」の版間の差分

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:東京の下町出身。高卒で海上自衛隊に入る。かつては兄に対する強い劣等感から、いわゆる不良だった彼も、[[自衛隊]]で長く過ごす中で上意下達に身を任せるようになっていた。自分の艦に対する愛着が深く、「艦は我が家。クルーは家族」と信じて疑わない。離艦後に単身「いそかぜ」に戻る。絵が得意だが、人前では描かない。
:海自初のミサイル護衛艦「[[あまつかぜ (護衛艦)|あまつかぜ]]」乗組員出身で艦載ミサイルの専門家だったが、イージスシステム及び[[VLS]]を搭載した[[こんごう型護衛艦]]の配備以降は技術革新から取り残されていた。
:「いそかぜ」がミニイージス艦化されたためミサイル班長ながら新装備の運用からは外され、若い海士の取り扱いにも悩まされ、また家庭においても離婚の危機にある。
:映画版では妻は既に他界している他、娘の年齢や自らの体型も異なる。配属も「いそかぜ」の設定変更もあってVLSと設定され原作での鬱屈や懊悩は見られない。
; 宮津弘隆(みやつ ひろたか)
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|主機=[[ロールス・ロイス オリンパス#ロールス・ロイス オリンパス TM3B 船舶用ガスタービン|TM3B]][[ガスタービンエンジン]] 2基<br />[[ロールス・ロイス スペイ|SM1A]]ガスタービンエンジン 2基
|出力=72000ps
|推進器=[[スクリュープロペラ|可変ピッチ・プロペラ]] 2軸
|ボイラー=
|速力=
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|乗員=200名<ref>通常は260名だが、FCS-3の技術修得者が不足していることで定員を満たしていない。</ref><ref>企画書,6頁</ref>
|搭載量=
|兵装=[[オート・メラーラ 127 mm 砲|54口径127mm単装速射砲]] 2基<br/>[[ファランクス (火器)|高性能20mm機関砲]]([[CIWS]]) 2基<br/>[[Mk 13 (ミサイル発射機)|Mk.13 単装ミサイル発射機]] 1基<br />[[スタンダードミサイル#RIM-66 SM-1MRブロックI~VI|SM-1MR]] [[艦対空ミサイル#艦隊防空ミサイル|SAM]]<br/>[[Mk 41 (ミサイル発射機)|Mk.41]] [[VLS]] (16セル) 1基<br>[[RUM-139 VLA|RUM-139 VL-ASROC]] [[対潜ミサイル|SUM]]<br>[[スタンダードミサイル#SM-2シリーズ|SM-2ER]] SAM<br/>[[ハープーン (ミサイル)|ハープーン]] [[艦対艦ミサイル|SSM]] 4連装発射筒 2基<br/>[[Mk 32 短魚雷発射管|68式3連装短魚雷発射管]] 2基<br>[[Mk46 (魚雷)|Mk.46]][[魚雷#魚雷の種類と直径|短魚雷]]
|装甲=
|搭載艇=
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|画像解説=
|監督=[[阪本順治]]
|脚本=長谷川康夫<br />飯田健三郎
|原案=
|原作=[[福井晴敏]]
|製作=坂上直行<br />久松猛朗<br />千野毅彦<br />住田良能
|製作総指揮=小滝祥平<br />遠谷信幸
|ナレーター=
|出演者=[[真田広之]]<br />[[寺尾聰]]<br />[[原田芳雄]]<br />[[佐藤浩市]]<br />[[中井貴一]]
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====スタッフ====
*監督:[[阪本順治]]
*脚本:長谷川康夫、飯田健三郎
*撮影:[[笠松則通]]
*美術:原田満生
*照明:[[石田健司]]
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*配給:[[日本ヘラルド映画]]、[[松竹]]
 
==== キャスト(主な登場人物以外) ====
* 宮津芳恵(宮津弘隆の妻) - [[原田美枝子]]
* 瀬戸和馬(内閣情報官) - [[岸部一徳]]
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「[[護衛艦]]の副長が幹部自衛官達を従えて[[日本政府]]に対し叛乱を起す」というアクション・エンターテインメント的な内容ではあるが、一方で「国家としてのありようを見失った日本に、はたして守るに値する価値があるのか?」と、問いかける作品となっている。当作品に限らず福井晴敏の映画化作品は愛国的・反米的な描写が目立つが、決して戦争を賛美するものではなく(むしろ、戦争批判のメッセージさえ込められている)、前述の通り日本という国家のあり方を問いかける主題のものが多い。
 
映画版が公開された[[2005年]]は[[戦後]]60年の節目の年でもあり、日本の防衛庁が本作を含め『[[ローレライ_ (映画)|ローレライ]]』『[[戦国自衛隊1549]]』『[[男たちの大和/YAMATO]]』など、日本の軍備を描いた作品への協力を積極的に行なった。そのこともあってか、[[韓国]]国内では映画版に出演した[[チェ・ミンソ]]に対して「日本の軍拡に繋がる右翼映画に出演する女優」と非難・批判が噴出した。
 
実写化にあたっては上映時間などの制約上、原作の内容をすべて盛り込めず、前述の問いかけに対する原作終盤の仙石の返答と行動は全て無くなっている。また、原作のハリウッド調のシーンが削除され娯楽色が薄められているほか、その他の重要なエピソードについても一部が原作者自身の判断により削除されている。
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; [[F-2 (航空機)|F-2戦闘機]]
: [[航空自衛隊]]の[[マルチロール機|戦闘機]]。劇中、小説版で「いそかぜ」を攻撃する[[F-15J (航空機)|F-15J]]に代わり、出演。
; [[SH-60J  (航空機)|SH-60J哨戒ヘリコプター]]
: 海上自衛隊の[[対潜哨戒機#哨戒ヘリコプター|哨戒ヘリコプター]]。劇中、小説版で仙石先任伍長を始めとした、「いそかぜ」乗員の救助に出動する[[MH-53 (航空機)|MH-53]]に代わり、出演。
 
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== 脚注 ==
{{Reflist|2}}
<references />
 
== 参考文献 ==