「万年通宝」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
4行目:
直径24mmから25mm前後の円形で、中央には正方形の孔が開いている。銭文(貨幣に記された文字)は、時計回りに回読で萬年通寳と表記されている。裏は無紋である。量目(重量)3gから4g程度の青銅[[鋳造貨]]である。
 
[[708年]]([[和銅]]元年)以来50年以上通用していた[[和同開珎]]に替わる通貨として発行されたが、万年通宝1枚に対し和同開珎10枚の交換比率が設定されたため、貨幣流通が混乱した。不評のためかわずか5年で鋳造は中止された。また、万年通宝発行が[[藤原仲麻呂]](恵美押勝)が推進した政策であり、[[藤原仲麻呂の乱|恵美押勝の乱]]で仲麻呂が反逆者として殺されたことも中止の原因であったと考えられている。
 
このとき同時に金銭[[開基勝宝]]、[[銀銭]][[太平元宝]]も同時に発行された。その交換比率は金銭1に対し銀銭10、銀銭1に対し万年通宝10であったが、これらの発行は流通させることを目的としていなかったといわれる。銀銭に至っては現存しない。