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*役者の性器の状態変化を隠し、両者の動揺による心理面への影響を抑える(有効なのは性液分泌程度で、勃起に対してはほぼ無力)。
日本においては一般映画・[[ピンク映画]]を問わずほとんどの撮影現場で使用されており、特に男性においては前貼りの使用は相手女優へのマナーでもあるという。基本的には画面に映りこむべきものではないため、撮影においてはアングルなどに細心の注意が払われる。一方、いわゆる[[ヘアヌード]]のように陰部描写を前提にした撮影の場合は通常の前貼りの使用ができず、出演者には陰部を完全にさらけ出しての演技が迫られることになる。しかし、場合によっては[[陰毛]]を模したカツラを貼り付けることもあるという。このカツラは本来、陰毛が薄い女優が陰唇が直接写ってしまうのを避けるために使用するものである。
最近は、人権遵守の観点からピンク映画など性行為を経ない映画やドラマでも、着替えや入浴シーンなどの撮影時に現場スタッフや役者に見えないよう使用することが普通である。一方でまば
 
一方で2000年代前半までは画面に性器の一部または一瞬の間、写りこむドラマ・映画もある。特に10代の男子など役者としてのプロ意識を試すべく敢えて付けてなかったことも多く、後日談として話題になる場合もあり。
 
=== 前貼りの製作・事情 ===
前貼りは専用の用具というものが既製品として存在しているわけではないため、基本的に全てが現場スタッフや役者本人による手製のものである。素材は一般に[[ガーゼ]]や[[布地]]、[[生理用ナプキン]]などを適切な大きさに切ったものと粘着テープを組み合わせて使用されるが、テープの粘着力は強すぎると剥がす時に痛みが大きく、弱すぎると撮影中に剥がれてしまう。特に陰毛が巻き込まれると激痛が走るとされ、かつては撮影前に陰毛そのものを全て剃ってしまう者も多かったというが、ヘアヌード解禁後の映画ではそれもやりにくくなっているという。前貼りの形状はさまざまであり、陰毛の生え際から肛門までを完全に覆ってしまう大型のものもあれば、性器を覆うのに必要な最低限のサイズしかもっていないものもある。思い切りのよい女優の場合は、[[絆創膏]]状のテープを[[大陰唇|割れ目]]に沿って貼り付けるだけで済ませることもある{{要出典|date=2016年8月}}。
 
一方、男性においては事情は少々複雑である。ただでさえ性器が外部に露出していることに加え、[[陰茎]]は不意の[[勃起]]によりしばしば前貼りをはがしてしまう。実際、歴戦のベテラン俳優であってもベッドシーンで偶然勃起することは珍しくなく、前貼りを突き破ったそれが共演女優の性器に直接接触してしまい大いに顰蹙を買うこともしばしばだという。男性用前貼りの素材にはガーゼなどだけではなく、[[靴下]]や[[ストッキング]]、[[紙コップ]]、果ては[[ヌーブラ]]など対象物の形状を踏まえたものも多く使われているが、現時点ではこれがベストというものは見つけ出されていない模様である{{要出典|date=2016年8月}}。また肌色のTバックなど既製品を用いる場合もある
 
ある映画の撮影で前貼りが使用されたか否かは通常撮影現場にいた者以外は知ることができない。しかし女優が前貼りを使用しなかった場合は扇情的な呼び物として宣伝に使用されることが多いほか、有名俳優が後年に思い出話として前貼りを使用しなかった映画について触れることもしばしばある{{要出典|date=2016年8月}}。
 
== 前貼りの使用状況 ==
・ドラマ透明人間では主演の香取慎吾が撮影時に、前貼りを剥がすことがいたいことを雑誌テレビガイドで述べている。このドラマは透明人間になる際は服を脱ぐ必要があるため銭湯で全裸になるシーンも多い。
 
・中学生日記で2005年放送の「ボクの生えいずる悩み」では、主演の男子中学生が水泳の着替えの際に数秒間性器の一部が写りこんでいる。その時は陰毛が生えたことを同級生に見せるためにトランクスを下ろし全裸となったシーンを斜め後方より撮影している。NHKの公式掲示板上では「前貼りをしていないのか?」「お尻だけでなく局部まで見せてるのか」などの驚きや「体を張った演技」など逆に賞賛する書き込みも見られた。2010年に再放送された際も特に修正はされず放映された。
 
・映画「ごめん」では主人公の男子中学生が、入浴シーンで始めて前貼りをしたことの緊張感が公式WEBサイトに掲載されてる。入浴時に湯船のなかで射精し体液がお湯の中を流れるシーンがあるが、撮影の現場で実際に射精してるわけでないことを強調している。
 
・映画「台風クラブ」では男子高校生がプールの中で全裸となるシーンで、肌色の前貼りを付けている姿が正面より撮影されている。その場面は本来は全裸であるところを性器を隠すためのモザイクの代わりに前貼りをしていると言える。
 
・ドラマ「伝説の教師」で男子高校生がいじめで女子生徒を含むクラスメートの前で制服のズボンと下着を下ろされるシーンがあるが、女子生徒が恥ずかしさから叫ぶ場面をよりリアルに撮影するために敢えて前貼りをせず撮影されている(画面には臀部は全体が映るが性器は当然写らない)。テレビ関係の雑誌によるもので、リハーサル時には前貼りを付け、本番では撮影スタッフおよび脱がされる生徒と脱がす生徒以外には前貼りを取っていることは事前には伝えていない。
 
== ファッションとしての前貼り ==