「対潜ミサイル」の版間の差分

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=== アメリカ合衆国 ===
; ASROC(アスロック)
: RUR-5 ASROCは、[[アメリカ合衆国]]が[[1961年]]に開発したSUMである。ASROCとは"Anti-Submarine RoketRocket"の意味である。"Match Box"や"Pepper Box"と呼ばれる四角い箱型のMk.112 八連装[[ランチャー]]に格納されていて、発射時には旋回・俯仰してそのまま発射される。大型艦では[[自動装填装置]]による再装填も可能となっている。Mk.112は4列2段、上下2本組が横に4つ並び、4組は独立して俯仰が可能である。また、Mk.10やMk.26などの[[艦対空ミサイル]]発射機からも発射が可能である。
: ミサイル本体は安定翼を持つ円筒形をしており、旋回・俯仰が可能なランチャーによって目標の大まかな方向へ発射され、[[ロケットエンジンの推進剤#固体ロケット|固体燃料ロケット]]によって最大10[[キロメートル|km]]まで[[音速]]で飛行し、設定された飛行時間が過ぎると[[弾頭]]を切り離す。着水後、弾頭が[[核爆雷]]であれば指定深度で爆発し、対潜誘導魚雷であればシーカーで目標の追跡を始める。核爆雷には[[核出力]]1[[トン#エネルギーの単位|kt]]の[[W44 (核弾頭)|W44]][[核弾頭]]が使用されていた。ASROC用の核弾頭は[[1990年代]]に全て退役している。
: 対潜魚雷としては[[Mk44 (魚雷)|Mk.44]]/[[Mk46 (魚雷)|Mk.46]]が使用された。Mk.44は直径324mmの電池魚雷で、34kgの炸薬を弾頭とする雷速30[[ノット]]で航走距離5.5kmのアクティブ音響誘導魚雷である。Mk.46は直径324mmの斜盤機関魚雷で、44kgの炸薬を弾頭とする雷速40ノットで航走距離11kmのパッシブ・アクティブ併用の音響誘導魚雷である。