「正書法」の版間の差分

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=== 漢字 ===
日本語ではある語を漢字で表記するか仮名で表記するかが定まっていないことが多く(例 「時雨」と「しぐれ」、「怪我」と「けが」、「言葉」と「ことば」、「煙草」と「たばこ」と「タバコ」、「癌」と「がん」と「ガン」)文体や文脈、字数制限、個人の好みなどによって選択される。また送り仮名の用い方にもゆれが多く、送り仮名を使うかどうかも決まっていない語(例「行う」と「行なう」、「話」と「話し」、「問」と「問い」、「締め切り」と「締切り」と「締切」)が多いため、音声的に同一の語に対していくつもの表記が存在することがある。さらには同一の語に対して使う漢字も複数あることがあり(例 「[[クラゲ]]:「水母」、「海月」;「[[キクラゲ]]」:「木耳」、「木水母」、「木海月」;「さしがね」:「[[指矩]]」「指金」、「差金」、「矩金」;「[[ほうれい線]]」:「法令線」、「豊麗線」、「豊齢線」、「頬齢線」;「ほととぎす」:「不如帰」、「時鳥」、「杜鵑」)、これらの要素が組み合わさって多くの異表記を生む(例 「引き金」、「引金」、「引きがね」「引き鉄」、「引鉄」、「弾き鉄」、「弾鉄」、「弾き金」、「弾金」、「銃爪」)。
 
単語が組み合わされて語句・文になると日本語の異表記は爆発的に増えてしまう。例えば「たくさんのたまごをうむにわとり」という音声的に同一の語句の書き方は「たくさんの卵を産む鶏」「沢山の卵を産むにわとり」「たくさんの玉子を生むニワトリ」「沢山のタマゴを生む鶏」・・・など、数十通りの組合せがあり、どれが正しい(=正書法に従っている)とも言えない。