「L-4Sロケット」の版間の差分

m
編集の要約なし
(Wikifyほか。)
m編集の要約なし
計4段の全段固体推進剤ロケットで、1段目にL753、2段目にL753の長さを短くしたものを、3段目にL500、4段目にL480Sを用いた<ref name="EA"/>。さらに2号機以降は1段目に2基の補助ブースターが取り付けられている<ref name="monbu">[http://www.mext.go.jp/a_menu/kaihatu/space/kaihatsushi/detail/1299719.htm L-4S型ロケット] -文部科学省</ref>。
 
今では考えられないが、L-4Sロケットは誘導制御装置が付いていない、世界初の無誘導衛星打ち上げロケットである。しかし、単に真っ直ぐロケットを打ち上げても軌道には乗らない。何らかの方法で機体を制御し、地表に対し水平に向きを変えなくては、衛星を軌道に投入できないのである。これは決して開発能力が無かったわけではなく、誘導装置はミサイル開発に繋がる軍事技術へ転用可能であるという指摘が野党の[[日本社会党]]等から上がり、開発着手時期が大幅に遅れたためである<ref>1960年4月14日第34回参議院内閣委員会第19号 社会党の矢嶋三義がロケット研究の軍事転用の可能性について懸念を表明 </ref><ref>1961年4月18日第38回衆議院科学技術振興対策特別委員会第11号
糸川英夫がラムダへ誘導装置を搭載することを示唆 </ref><ref>1965年2月17日第48回衆議院科学技術振興対策特別委員会第5号 社会党の田中武夫からラムダのIRBM転用可能性について質問</ref>。この代替策として、第1段と第2段は尾翼による空力的効果で、第2段と第3段はスピンモーターにより機体をスピンさせて安定を保ち、第3段燃焼終了・分離後、慣性により放物線軌道を飛翔中に、第3段はレトロモーターで飛翔経路を後落させ、(この時、第3段と第4段は慣性飛行を行っているので、そのままだと第3段の残留推力で第3段が第4段に衝突する)、第4段はデスピンモータでスピンを停止、姿勢制御装置で第4段を水平姿勢に制御(この時、ロケットは燃焼していないので「誘導」ではなく「姿勢制御」である)、その後、リスピンモーターでスピンを再び掛けて、放物線の頂点で第4段の燃焼を開始するという、非常に手の込んだ打ち上げ方式の「[[重力ターン方式|無誘導重力ターン方式]]」で軌道に投げ込む方法を取ることとなった。
 
72

回編集