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'''御茶漬海苔'''(おちゃづけのり、[[1960年]][[4月12日]] - )は、[[日本]]の[[漫画家]]。[[神奈川県]][[川崎市]]出身。男性。血液型はO型。
 
多数の[[ホラー漫画|ホラー]]作品を執筆するほか、実写ホラー映画の監督も務めている。[[ペンネーム]]に姓名の区切りはなく、インタビューなどでも「御茶漬海苔」と略されない表記を用いる。
一人っ子。得意な学科は理科。影響を受けた漫画家は[[手塚治虫]]、[[大友克洋]]。
 
一人っ子。得意な学科は理科。影響を受けた漫画家は[[手塚治虫]]、[[大友克洋]]。得意な学科は理科
[[1984年]]、『精霊島』(「[[レモンピープル]]」あまとりあ社)でデビュー。
 
== 来歴 ==
多数の[[ホラー漫画|ホラー]]作品を執筆するほか、実写ホラー映画の監督も務めている。
金物店の長男として生まれる。一人っ子で奔放に育てられた一方、小学生の頃から店番を手伝うなど評判のいい子供だった。当時は[[高度経済成長|高度成長期]]で活気があったが漫画を売る書店は少なく、通っていた小学校の近所にあった[[貸本|貸本屋]]から借りた漫画を読んでは真似をして絵を描いていたという。
 
高校に進学後、自らが中心となって[[漫画|漫画研究会]]を設立。大学生になってからは漫画仲間に声をかけ[[同人誌]]を制作、[[同人誌即売会|即売会]]に出品したところ1日で数百冊を売り上げる人気サークルとなった。この時期に[[えびはら武司]]に師事、アシスタントとして働き始める。20歳になった頃に[[週刊少年サンデー|少年サンデー]]を読んだところ、[[あだち充]]がアシスタントを公募していることを知り、えびはらには一切相談せず無断で応募。しかしあだちの担当編集者がえびはらと交流があったため、えびはらの元へ「あなたのところで働いているアシスタントが応募してきている」と電話連絡がありあっさりとバレてしまったという。えびはらは「何故黙って申し込んだんだ」とたしなめるだけで済ませ、御茶漬海苔は「あだち充先生に是非会いたいのでお願いします」と頼み込み面接へ向かう許しを得た。最終選考まで残ったが落選、帰り道で駅まで送ってくれた小学館の編集者から「君は上手いから頑張ってプロになりなさい」と励まされたことをきっかけに独立を志すようになる。なおその際の編集者が最初の担当である。
 
大学卒業後は実家の金物店を継ぐことが決まっていたが、家業をおろそかにして部屋にこもり漫画を描いていたため「両親との言い争いが絶えなかった。夕飯は常に喧嘩の場だった」と述懐している。最終的に金物店の後継ぎになる約束は破断し「月に8万円を家に入れる」ことを条件に(昭和60年頃の大卒初任給は12~13万円程度である)一人暮らしを始め、アルバイトをしながら休日は1日中漫画を描く多忙な日々を送った。
 
[[1984年]]、『精霊島』(「[[レモンピープル]]」あまとりあ社)でデビュー。デビューからしばらくの間はSFを好んで描いていたが読者からの評価は芳しくなく、ある時ホラー特集があったためホラー漫画を描いたところ「その回に限ってアンケートの結果が異常に高かった」と述べるほど好評を得る。これを機に本格的にホラー漫画家へと転向した。
 
2000年代に入って実写映画制作に携わるようになり、監督も務めた。しかし本人の弁によると「映画はカメラワークや音、ライティングによる演出など刺激的で楽しい世界だが、その反動でネームがなかなか通らなくなり、漫画の中でストーリーを上手く表現する工夫が思いつかなくなった」という。このスランプが紙とペンのみで描く漫画の奥深さを見直すきっかけになったとも述べている。
 
同じくホラー漫画家の[[古賀新一]]、[[伊藤潤二]]と交流があり、お互いの世界観をクロスオーバー作品として描く共同プロジェクト「古潤茶」に参加している。[[犬木加奈子]]とも親交がありイベントに共同参加することもある。
 
以前は性別も含めたほとんどの経歴が不詳だったが、[[インターネット]]が普及してからはメディア露出が増え美術講師を勤めるなど活動の幅を広げており、インタビューの中で「本名以外は特別隠していたわけではない」と明かしている。
 
デビュー当時から「[[引きこもり]]漫画家」と自認しており、仕事中は外出せず1日のほとんどを自室の中で過ごすという。
 
== 作風 ==
初期は柔らかい線の中性的なタッチだったが、ホラー漫画家へ転向してからは大きく見開いた目、細い体つきが特徴の独特のシャープな絵柄がトレードマークになった。本人は「昔から洋画のホラー映画が好きで、他のホラー漫画家の皆さんとは絵のタッチが違うものになっていった」と解説している。
 
人間の心理そのものの恐怖を描く[[サスペンス|サイコ・サスペンス]]に定評があり、[[クローン]]や近未来の[[ディストピア]]といったSF的要素を取り入れることも多い。
 
ページの縦幅いっぱいに長い吹き出しを書き、太い[[ゴシック体]]で擬音を入れる特徴的なコマ割りを好んで用いる。
 
== 作品リスト ==
=== 漫画 ===
 
* 砂のテレビジョン(1985年刊 [[久保書店]]、全1巻)
* リーンカーネーション(1986年刊 [[東京三世社]]、全1巻)
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=== 実写映画等 ===
* TVO([[TVO 恋愛犯罪映画]](監督:太田達也)
* 惨劇館(監督:御茶漬海苔)
* 惨劇館 夢子(監督:久保山努 )
* 惨劇館 -ブラインド-(原作・脚本・監督:御茶漬海苔)
** 古賀新一、伊藤潤二との共同プロジェクト「古潤茶」の1作品
* 姫 一人の少女の物語(監督:藤井道人)
** 作者本人も俳優として出演している。
 
== 外部リンク ==