「マラン・メルセンヌ」の版間の差分

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[[画像:Marin mersenne.jpg|thumb|マラン・メルセンヌ]]
'''マラン・メルセンヌ'''(''Marin Mersenne'', [[1588年]][[9月8日]] - [[1648年]][[9月1日]])は、[[フランス]]の[[神学者]]。[[数学]]、[[物理学]]に加え[[哲学]]、[[音楽理論]]の研究もしていた。[[フランスの州_(フランス革命以前)|メーヌ州]](現在は[[サルト県]])オアゼ出身。[[メルセンヌ数]](メルセンヌ素数)の名の由来ともなる。また[[音響学]]の父とも呼ばれる<ref>{{cite article|last=Bohn|first=Dennis A.|year=1988|title=Environmental Effects on the Speed of Sound|journal=Journal of the Audio Engineering Society|Pages=223-231|Volume=36|Number=4}}</ref>ヨーロッパの学者の間の交流の中心となって学問の発展に貢献したことで知られる。
 
==生涯==
===音律理論===
;12平均律の確立
:メルセンヌは「音響学の父」とも呼ばれ、音楽に関する理論書を多数書いている。"Harmonie universelle"(1636(1636)に於いて、オクターブを20000000:1000000として、ほぼ完璧に[[平均律]]を記述した。これには[[2の12乗根]]の計算が必要であり、メルセンヌの数学的素養は、音律にも生かされている。
 
;弦楽器の研究
:弦楽器の音の高さが弦の長さによってのみ決まることを洞察し、振動数と弦の長さ・密度・張力との関係を数学的に定式化した。「海のトランペット」と呼ばれる[[トロンバ・マリーナ]]という弦楽器の図版なども残している。
 
=== 機械論哲学 ===
デカルト的な[[機械論]]の支持者であり、世界は霊魂をもたない受動的な機械ととらえ、物体は厳密な数学的自然法則によって全面的に決定されており、神に完全に依存することにより神の全能性を高めた<ref>Phillips, Henry. ''Church and Culture in Seventeenth Century France.'' Cambridge: Cambridge University Press. (1997)</ref>一方あらゆる物体にまで霊魂が宿ると主張する魔術思想的なルネサンス哲学を否定していたメルセンヌは「魔術から機械論への移行」を担った哲学者でもあった。このためルネサンスの魔術の後継者的、薔薇十字運動を認めず支持者を激しく非難した。
 
== 他の学者との交流 ==