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JapaneseA (会話 | 投稿記録)
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座法は、その流派独自のものも見られるが、大抵は創始された年代によって大まかに一致しており、江戸時代以前に創始された流派では「立て膝」「片膝立ち」、江戸期以降の流派は「正座」が主流となっている(これは、江戸時代以前は「立て膝」が一般的な座り方で江戸期に「正座」が広まったという説に一致する)。また、江戸時代以前に創始された流派の中には、江戸期に「正座」に変更されそのまま伝承された流派も多数存在する。座法の変更によって型の難易度は変わる事はないが、武術家の中には「正座」から行う動作と「立て膝」から行う動作では身体の使い方が全く違うと唱える者もいる。
 
傾向として、創始された時代が古い流派ほど、より機動力の高い座法が取り入れられている場合が多い。これは戦国という時代の中いつ襲われても不思議ではない為、夜道や屋内で奇襲などがあった時にしゃがんで態勢を低くし、その態勢からの迅速な対処を可能にさせるという理念に基いている。例として、[[室町時代]]に創始された現存最古の[[剣術]]流派である[[香取神道流]]の居合では「立て膝」に爪先を立てた[[蹲踞]]に片膝をつけたような非常に機動力の高い姿勢から型を行う。[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]に創始された、林崎系居合の原型である[[林崎夢想流]]においても爪先を立てた趺踞と呼ばれる座法から型を行う。
 
また現在伝承されている[[居合術|居合]]流派における刀礼では、創始年代に関わらずほぼ全ての流派で「正座」が取り入れられている。これは「正座」が神聖なものに対し敬意を表する座法である事に由来する。
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[[能]]では、囃子方は正座で行う。シテ方においては、役にもよるが「立て膝」が多く見受けられる。
 
古典音楽などの[[邦楽]]でも、[[琴]]や[[尺八]]などの[[室町時代]]から[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]以後の器楽、[[浄瑠璃]]の[[義太夫節]]などでも「正座」で行う([[雅楽]]では「楽座」と呼ばれる「胡座」のような座法である)。
 
[[茶道]]では、[[江戸時代]]以後は「正座」だが、始祖とされる[[千利休]]は「胡座」で行なっていたとされる。