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{{ActorActress|
| 芸名 = 坂口 祐三郎
| ふりがな = さかぐち ゆうざぶろう
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| 主な作品 = 『[[仮面の忍者 赤影]]』<br />『[[宇宙からのメッセージ・銀河大戦]]』<br />『[[水戸黄門 (パナソニック ドラマシアター)|水戸黄門]]』
}}
'''坂口 祐三郎'''(さかぐち ゆうざぶろう、[[1941年]][[9月3日]] - [[2003年]][[7月13日]])は、[[日本]]の[[俳優]]。本名は'''中村 徹'''(なかむら とおる)。他に芸名は、'''牧口 徹'''(デビュー当時)、'''坂口 徹郎'''、'''坂口 徹'''<ref> 『[[仮面の忍者 赤影]]映画版』主演時のもの</ref>。
 
== 来歴 ==
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芸能界入りのきっかけは、高校二年の時に「私設親衛隊」の女子生徒が「あなたはこんな田舎にいる人じゃない」として、坂口の知らないうちに「東映第7期ニューフェイス」に写真応募してしまい、合格したことからだった。東映では演技部長や課長に「君は何かが違う」と気に入られたが、あまり乗り気でなかった坂口は、[[大川博]]東映社長との最終面接で「まだ学校が残ってるので、よかったら来期から入れてください」と答え、周りを慌てさせた。しかし大川社長は「勉強は大事だからね」と快諾してくれたという。
 
東映の[[平山亨]]、関西テレビの[[加藤哲夫 (プロデューサー)|加藤哲夫]]両プロデューサーは、『仮面の忍者 赤影』で、3人いた候補の中から坂口を赤影役に即決で抜擢した理由として、坂口の「素晴らしく綺麗な目」が、「キラリと光る涼しい眼」という主題歌歌詞のイメージにぴったりだったからと語っている。
 
赤影の着ける「赤い仮面」は、坂口が自ら素材選びを含め作ったもので、2話ごとに新調していた。仮面の額についた宝石は、玩具の指輪を加工してはめ込んでいる。赤影の七三分けの髪は赤熊(ヤク)の毛を使ったカツラで、このカツラにゴムで止めるようになっていた。撮影中は火炎放射器の炎を向けられることも多く、カツラが焦げてしまうことがよくあったという。
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「青影」役の[[金子吉延]]によると、坂口は危険な撮影の連続で生傷が絶えず、手のアップ撮影ではスタッフの手を使ったほどだったが、それでも決して泣き言を言わなかった。よく「題名は赤影、演技は白影、人気は青影」との台詞を口にしていたといい、近年になってようやくこの言葉が少し理解できるようになったと坂口を偲んでいる。
 
子供嫌いで、『赤影』開始当初は金子にも冷たかったが、徐々に打ち解けていったという<ref name = "60年代">{{Harvnb|石橋春海|2013|pp=108-110|loc=ヒーローを探して [[金子吉延]]インタビュー}}</ref>。金子は、『[[ワタリ (漫画)#映画|大忍術映画ワタリ]]』で結束のできていた倉田組に後から入ってきたので、やりづらく緊張していたのだろうと追想している<ref name = "60年代" />。
 
『[[新選組血風録 (テレビドラマ)|新選組血風録]]』では、[[鳥羽・伏見の戦い]]のシーンで本物のダイナマイトが撮影に使われた。坂口はたまたまスタッフのこの打ち合わせを聞いてしまい、本番では生きた心地がしなかったという。この『新選組』の続編にも出演が決まっていて、周囲の後押しもあったが、結局『赤影』に主演することとなった。坂口は後年、「『新選組』の続編に出ていれば役者としてのその後が変わっていたかもしれない。それだけ『赤影』は大きな転機だった」と振り返っている。
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* 坂口祐三郎、赤影支援会編『赤影参上!』(1998年、[[扶桑社]]) ISBN 459402517X
*: 坂口による赤影のあらすじ、思い出話、関係者のインタビューをまとめた著作。
* 坂口祐三郎、新・赤影製作評議会編『坂口祐三郎・赤影 愛と復讐』(1999年、[[ワイズ出版]])ISBN 4898300162
*: 坂口の半生をインタビュー形式で綴った自伝的作品であり、出生、両親、祖父母、高校時代の日々、[[東映]]ニューフェイス時代、「赤影」時代、その後の人生の変遷などが語られ、坂口個人の半生に留まらず、昭和20〜30年代の九州の一都市の[[モノグラフ]]としても貴重な資料となっている。
 
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=== その他 ===
* 東映怪人怪獣大百科 忍者篇(東映ビデオ) - 赤影(ナレーション)
* 仮面の忍者赤影メモリアル(東映ビデオ) - 赤影(ナレーション)
 
== 脚注 ==
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* 『テレビジョンドラマ別冊 仮面の忍者赤影』(放送映画出版)
* 『赤影大辞典』(たちばな出版)
* {{Cite book|和書
|author=石橋春海
|date = 2013-12-05
|title = ’60'60年代 蘇る昭和特撮ヒーロー
|publisher = コスミック出版
|series = COSMIC MOOK
|isbn = 978-4-7747-5853-4
|ref = harv
}}