「L4マイクロカーネルファミリー」の版間の差分

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開発は[[ニューサウスウェールズ大学]](UNSW)でも続けられいくつかの64ビットプラットフォームでL4実装が行われた。この結果が'''L4/MIPS'''と'''L4/Alpha'''である。リートケのオリジナルは遡って'''L4/x86'''と呼ばれる。UNSWのカーネル(アセンブリ言語とCで書かれている)はリートケのオリジナル同様ゼロから書き起こされたもので移植性が考慮されていなかった。高い移植性を持つL4Ka::PistachioのリリースによりUNSWのグループは自分たちのカーネルを放棄してL4Ka::Pistachioを高度に最適化する事を選んだ。その成果にはその時点での最高速のメッセージパッシングの報告([[Itanium]]アーキテクチャで36サイクル)もあった。また、ユーザーレベルデバイスドライバがカーネル内のドライバと同等に動作することを実証した。さらにx86、ARM、MIPSの各プロセッサで動くL4上の移植性の高い[[Linux]]である{{仮リンク|Wombat|en|Wombat OS}}を開発した。[[XScale]]プロセッサにおいてWombatは本来のLinuxに比較してコンテクストスイッチのコストが1/30となることを実証した。
 
UNSWグループは後に拠点を{{仮リンク|NICTA|en|NICTA}}(オーストラリアの公的情報通信分野研究機関)に移しL4Ka::Pistachioから分岐した新しいL4、'''NICTA::L4-embedded'''を開発した。これは名前が示すように商用の組み込みシステム向けで、メモリの使用量を少なくすることを優先して実装され、複雑さを抑えることを目指した。プリエンプションポイントなしでも高いリアルタイム応答性を維持できようにため、ほとんど全てのシステムコールは十分短時間で終了するようにAPIは変更された。
 
== 脚注 ==