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{{出典の明記|date=2017-09-13}}
[[File:Macintosh-motherboard.jpg|200px|right|thumb|電子基板(電子回路基板)の一例。[[Macintosh]]の電子基板[[マザーボード]]。]]
'''基板'''(きばん)とは、何らかの機能を実現するために機能部品を配置するための、あるいは、そ板と部品である群をひとまとまりのものとして指すための呼称'''(漢字の[[誤変換]]などが原因で)「基盤'''と書かれてしまうことがあるが、これは意味が異なり、間違いである。
 
現在では'''[[:en:circuit board|circuit board]]''' [[電子回路]]基板」を省略して「基板」と称することが多く、最も代表的なもの[[プリント基板]](PCB(printed circuit board[[電子部品]]を実装して配線を組み立てるためPCB<ref>一般的用いられる部品で絶縁体でできたに、筋状に銅箔が張られ配置(エッチング)しあり、穴もあけてあり、そこに電気部品や電子部品をはんだ付けによって取り付けることにより電気回路が構成される。</ref>)であり、現在では[[電子回路]]基板を指していことが多い。部品を付ける前と後板も、部品をつけた後で板と部品群が一体化した状態も、いずれも基板(電子回路基板)と呼ばれる。
 
[[半導体]]基板に関しては[[ウェハー]]を参照のこと。[[液晶ディスプレイ]]のパネルには[[ガラス基板]]が使われる。
 
== 電子回路基板 ==
プリント基板は、リジッド(Rigid)(rigid)と呼ばれる硬いものとフレキシブル(Flexible)(flexible)と呼ばれる柔軟なものに大別される。
硬いものについては[[プリント基板]]を、柔軟なものについては[[フレキシブルプリント基板|フレキシブル・プリント基板]]を参照のこと。また、硬い部分と柔らかな部分を併せ持つ[[リジッドフレキシブル基板|リジッド・フレキシブル基板]]というものもある。
 
ただし、あくまでリジッド基板が「基板」の基本であるので、それを中心に解説する。
以下では硬いものについての概論を示す。
 
===リジッドタイプ(硬いもの)===
基板の母材の材質として[[ベークライト]]が使われてきたが、長期の使用によりそりやゆがみが発生することが確認されたので、現在ではフェノール樹脂などで固めた浸透式のものが使われている。基板は正式呼称ではなく、ベーク基板(ベークライト)、紙フェノール(紙をフェノール樹脂で固めたもの)、'''ガラエポ'''(ガラス繊維をエポキシ樹脂で固めたもの)というような母材名で呼ばれることが多い。
=== ;プリント基板の種類 ===
{{Seealso|プリント基板}}
 
基板の[[母材]]の材質([[材料]])としては、もともとは[[ベークライト]]が使われてきたが、長期の使用によりそりゆがみが発生するいう不都合広くされるようになったので、現在では[[フェノール樹脂]]などで固めた浸透式のものが使われるようになっている。基板設計や基板製造の現場で正式、(「基板」とでは、あまりに種類が多く、何を指しているのか分かりづらいので)「ベーク基板ベークライト)、紙フェノール(紙をフェノール樹脂で固めたもの)、'''ガラエポ'''(ガラス繊維をエポキシ樹脂で固めたもの)というように、母材名で呼ばれることが多い。
 
=== プリント基板の種類 ===
;生基板
:生基板は、母材の全面に銅箔を貼り付けてあるもの。[[エッチング]]という手法で、不要な部分を溶解し電気回路を作る。電子部品を立てる穴は必要に応じて開ける必要がある。高周波電子回路の試作では、不要な銅箔を切削して利用されることもある。
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;[[マトリックス基板]]
:ユニバーサル基板の一種で、折り紙の奴さんの形をしている銅箔を基板にマトリックス状に構築し隣あう奴さんの手は上下左右に繋がっているもの。近年多用される、チップ抵抗・チップコンデンサー・ICなど面実装部品(SMD)を実装可能としたものである。使用者が奴さんの手を切り離し、自由に回路パターンを構築するもので、高周波回路の静電・電磁シールドや浮遊容量が問題になる回路試作に用いられている。
 
=== フレキシブルなタイプ(柔軟なもの)===
{{See|フレキシブルプリント基板}}
 
== 関連項目 ==