「ローム (土壌)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
11行目:
火山の大噴火がない時のローム層は毎年少しずつ堆積するが、火山の大噴火があった場合はローム層の間に[[軽石]]層や[[スコリア]]層などとして一気に厚く堆積する。有史以降の大きな層としては、1707年の富士山の[[宝永大噴火]]の時に形成された宝永スコリア層がある。また、ローム層の中に挟まれた軽石層やスコリア層の観察によって、有史以前の火山の噴火を知ることができる。
 
=== ローム層黒ボク土とは ===
火山灰や風成二次堆積物が堆積した場所が湿潤環境だと、その上に植物が生い茂り、腐植土層がたまって黒色となり、これは[[黒ボク土]]と呼ばれる<ref>[http://www.fuyo-geo.co.jp/geo_info/detail_12.html 黒ボクとローム] 芙蓉地質</ref>。最終氷期以降は気候が湿潤であるため、火山灰がロームにならずに黒ボク土になっている。特に台地ではロームが積もっても川に流されることが無かったため、関東地方の台地の地層は、何メートルも積もったローム層の最上段に黒ボクが堆積しているものが典型的である。[[武蔵野台地]]は特に典型的な関東の地層を示す。