「ツーリングカー」の版間の差分

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市販車・市販車を改造したマシン・市販車のような外見をしたマシンで行うサーキットレースをツーリングカーレースと呼び、そのレースに使用される車をツーリングカーと呼ぶ。一般的に[[フォーミュラカー]]に対する言葉として用いられるため、上記JIS定義と異なり[[スポーツカー]]でも広義のツーリングカーに含まれる。
 
モータースポーツではベース車両が市販車(=量産車)と呼べるものかどうかがツーリングカーの定義としては重要なので、ベース車の'''最低生産台数'''が規定されている。逆に法律上は公道走行可能だが市販車バージョンが数台程度しかない(≠量産車)上、空力的にも突き詰められた車両は「[[プロトタイプレーシングカー]]」に分類される。また大規模な改造を施したスポーツ[[クーペ]]や大排気量のスポーツクーペ・[[スーパーカー]]のレースはツーリングカーの範疇ではあるものの、呼称は「[['''[[GT]](グランドツーリングカー)''']]」が用いられるのが一般的である。ちなみに[[ル・マン]]や[[デイトナ24時間]]のように、プロトタイプレーシングカーとGTが混走する場合は[[スポーツカーレース]]と呼ばれる。
 
日本では[[自動車検査登録制度|車検証]]の車型欄で、セダン、クーペ、ハードトップが「箱型」に分類されていることから、'''箱レーサー'''や'''[[箱車]]'''(はこしゃ)とも呼ばれ、[[自動車雑誌]]などでは専ら'''ハコ車'''と表記される。また、ツーリングガーレースを専門とするドライバーや、フォーミュラカーレースの成績が平均程度で、ツーリングカーレースとなると強さを発揮するドライバーを「ハコ遣い」と呼ぶこともある。
 
[[改造車|改造]]できる部分の少ない[[グループN]]や[[ストックカー#名称|ショールーム・ストック]]から、アンリミテッドと呼ばれる改造無制限ものまで、それぞれの主催者やレースにおいて車両への改造範囲が規定されている。ほとんどが市販車の「構造」から大きく逸脱しないように考慮されているが、中には[[NASCAR]]や[[ドラッグレース|ドラッグレーサー]]、末期の[[グループB]]カーなど、一見した印象以外は[[フレーム形式_(自動車)|フレーム構造]]から全く市販車と異なるような車となっている車両もある。NASCARのマシンは「[[ストックカー]]」、ドラッグレーサーは「ファニーカー」と読んで区別されるが、広義のツーリングカーに含まれることもある。逆に[[グループN]]のような、ほぼ市販車そのままの無改造のツーリングカーは「'''プロダクションカー'''」と呼ばれる。
 
ツーリングカーレースの車両はアマチュア色の強いレースほど市販状態に近く、プロフェッショナルレースに近づくにつれて改造度合いが大きくなる傾向にある。これは観衆としてもプロドライバーとしても速度の速いマシンの方が興味を増すというのが表向きの理由であるが、市販状態に近いとホモロゲーション条件を高いレベルでクリアする(=戦闘力の高いベース車両を大量に売る)必要があるため、メーカーの負担が増すからというのも重大な理由である。
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近年はメーカーが開発したマシンをプライベーターに販売する[[TCR]]が世界中で人気を博している。その勢いはワークスマシンで開催されていたツーリングカーレースの最高峰の[[WTCC]]を消滅させて、TCRによるワールドカップ(WTCR)を誕生させるまでに至った。
 
2018年現在の[[FIA]]のツーリングカー向け規定としては、[[グループA]]、[[グループN]]、[[グループR]]、[[グループGT3]]、グループRGTどが挙げられる。また[[ラリー]]、[[ラリークロス]]、[[トライアル]]、[[ジムカーナ]]などツーリングカーで行われるのが一般的である。
 
2018年現在の[[FIA]]のツーリングカー向け規定としては、[[グループA]]、[[グループN]]、[[グループR]]、[[グループGT3]]が挙げられる。
 
=== 主なツーリングカーの選手権 ===
ここでは[[セダン]]など4座席のツーリングカーが用いられているカテゴリを記載する。[[GT]]や[[ストックカー]]については当該記事を参照のこと。
 
==== 現行の選手権 ====