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1960年代から[[エレクトーン]]、[[電子ピアノ]]等の[[電子楽器]]の開発製造をおこなっており、電子的な音源を開発して[[MIDI]]などの規格で制定企業となるなど高い技術力を持つ。これらの電子機器の開発から得られた技術力を活かし、[[半導体]]等の電子部品、[[ルーター]]等のネットワーク機器、[[オーディオ]]機器等の製造を行う'''AV・IT事業'''でも知られる。
 
これらの楽器製造から派生した事業として、ピアノの[[木工]]加工、[[塗装]]等のノウハウを活かし、高級車用の木工パネル製造等の'''自動車部品事業'''、楽器の普及のための事業から発展した音楽教室や楽譜・楽曲データ類の出版・ダウンロード販売・[[アーティスト]]の発掘やそれに付随する[[音楽出版]]等の'''音楽関連事業'''、音楽をはじめとして生活に彩りを与えるものとして手がけられたリゾート施設等の'''[[レクリエーション]]事業'''、[[ゴルフクラブ]]を製造する'''ゴルフ・スポーツ用品事業'''などを本社および関連会社で行っている。
 
国内のアコースティックピアノにおけるシェアは約6割、[[河合楽器製作所]]が同4割で長らくこの比率は変わっていない。市場は1980年前後の約30万台をピークに縮小を続け、今や2万台を切るまでに縮小した。[[電子ピアノ]]で世界シェアで5割と圧倒的な競争力を誇り、管楽器においても世界シェアで3割を占める。フルート、サクソフォン、トランペット、ホルンなど楽器ごとにそれぞれ競合メーカーは異なるが、ヤマハは特にトランペットに強く、近年は米国向けに引き合いが強いが、管楽器は検品など生産に時間を要すため需要を満たしていない<ref>[http://toyokeizai.net/articles/-/145120 ヤマハが成熟市場の楽器で利益を伸ばすワケ](2016年11月18日、東洋経済オンライン)</ref>。
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[[2009年]](平成21年)[[3月]]期決算においては、[[世界金融危機]]を起因とした消費萎縮により大幅減益となり、[[連結経営|連結]]での[[特別損失|最終損失]]が206億円に膨らみ上がった。このため、国内の楽器製造工場を集約化(日本管楽器の流れをくむ埼玉工場を閉鎖し、豊岡工場へ移転させる等)させ、マグネシウム部品事業と[[住宅設備]]部門を売却により事業撤退するリストラを決定。住宅設備部門子会社のヤマハリビングテックは[[2010年]](平成22年)[[3月]]中に株式持分85.1%が[[日本産業パートナーズ]]と外資系投資ファンド3社に譲渡し、[[2013年]](平成23年)[[10月1日]]にMBOによりヤマハグループから離脱し、[[トクラス]]に変更した。
 
[[2014年]](平成26年)[[4月1日]]、[[会社分割]]により国内における楽器・音響機器の生産事業を子会社3社に承継した<ref>[https://archive.yamaha.com/ja/news_release/2013/pdf/1310310301.pdf 会社分割(吸収分割)による当社国内生産事業の分社化および子会社商号変更に関するお知らせ]</ref>。この子会社3社は、[[2017年]](平成29年)4月1日までに順次合併し、現在は株式会社ヤマハミュージックマニュファクチュアリングとなっている。
 
2018年(平成30年)1月17日の年頭記者会見で、欧州などで自動車への搭載義務化が進む緊急通報システムの機能を持つ車載通話モジュール(複合部品)を新たに開発し、車載関連機器市場に本格参入することを明らかにした。[http://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/447428.html 静岡新聞記事]ヤマハの製品は、複数のメーカーで採用の内定を得ているとのこと。
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1960年代中期より、グランドピアノの研究対象を[[ベヒシュタイン]]から[[スタインウェイ・アンド・サンズ]]に変更し、大ホールでの使用に適する豊かな音量と煌びやかな高音を持つことを目的としたフルコンサートピアノFCシリーズを開発したが十分な評価が得られなかった。
 
このため、スタインウェイピアノをさらに徹底的に研究すると共に、イタリアより技術者タローネを招聘し、材質・加工製造方法・精度・強度・剛性等を改良し、フルコンサートピアノCFシリーズを開発した。普及型グランドピアノも、放射状支柱、およびコレクターを後框および金属フレームに結合させ、[[アリコート張弦#歴史|アリコート]]を取り入れ、アクションをエルツ式としたCシリーズを投入した。
 
さらに、ピアノの調律・整調・整音技術の研修のために[[村上輝久]]、松山乾次らを[[アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ]]や[[スヴャトスラフ・リヒテル]]の[[ピアノ調律師]]として派遣し、コンサート前調律のノウハウや演奏家の要求を学び、コンサートチューナーとして信頼を得ると共に、その技術を国内にもフィードバックした。
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**[[RBS model 200]]
 
エレクトリックギターおよびエレクトリックベースはモデルライフが短い物が多く、定番となっているモデル以外は生産終了となるものが多い。近年は発売されている種類が大幅に整理されている。
 
=== 管楽器 ===
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=== 情報通信機器・電子部品 ===
かつては[[MSX]]や[[CD-RW]]ドライブといった[[パーソナルコンピュータ|パソコン]]および関連製品を製造していたが、現在は撤退している。[[1995年]](平成7年)に世界シェアの25%を誇った[[ハードディスク]]の磁気ヘッドも[[2000年]](平成12年)に撤退している。
 
*[[ルータ]]・[[ファイアウォール]]
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ピアノ製造の木材加工のノウハウから高級家具を製造したことからはじまり、[[1991年]](平成3年)に[[トクラス|ヤマハリビングテック]](YLT)を設立し分社化。[[システムバス]]、[[システムキッチン]]等の製品を製造販売していた。家具については[[1992年]](平成4年)にシステム家具の販売取り止めを決定、品目の絞り込みを行った末[[2005年]][[3月]]に受注・生産を終了した<ref name="furniture">[https://www.yamaha-living.co.jp/news/20041224/index.html ヤマハ家具商品生産終了に関するご案内](2004年12月24日、ヤマハリビングテック・ニュースリリース)</ref>。
 
[[2010年]](平成22年)にリストラの一環でヤマハはYLT持株85.1%を[[日本産業パートナーズ]]と外資系投資ファンド3社へ売却。この時点でYAMAHAブランドおよび社名は継続されたが、実質的に経営から撤退。その後、YLTによるヤマハおよび投資ファンドの出資分についての[[マネジメント・バイアウト|MBO]]実施、[[2013年]][[10月1日]]付の社名変更<ref name="mbo">[http://www.yamaha-living.co.jp/news/20130628/index.html 資本構成ならびに商号変更に関するお知らせ](2013年6月28日、ヤマハリビングテック・ニュースリリース)</ref><ref name="mbo_nikkei">[http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD280I0_Y3A620C1TJ1000/ ヤマハリビングテックがMBO 社名「トクラス」に](2013年6月28日、日本経済新聞)</ref>により、名実ともに住宅機器事業から撤退した。
 
== 自動車関連 ==
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*株式会社[http://www.yamahamusic.jp/corp/ymrj/ ヤマハミュージックリテイリング]([[港区 (東京都)|港区]]:楽器販売、音楽教室等)
*株式会社[[ヤマハミュージックマニュファクチュアリング]](磐田市)
*株式会社[[ヤマハミュージックジャパン]](港区:国内における楽器・音響機器販売および教室事業)
*株式会社[[松木屋 (音楽)|松木屋]]([[福井県]][[福井市]])
*株式会社[[ヤマハアイワークス]](浜松市中区)
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*天竜工場([[静岡県]][[浜松市]][[天竜区]])(自動車用内装部品等の製造、ヤマハファインテック株式会社が運営)
*掛川工場(静岡県[[掛川市]])(グランドピアノ・アップライトピアノの製造、株式会社ヤマハミュージックマニュファクチュアリングが運営)
*豊岡工場(静岡県[[磐田市]])(電子楽器・管楽器・音響機器の製造および研究開発、株式会社ヤマハミュージックマニュファクチュアリングが運営)
*磐田工場(静岡県磐田市)(ピアノフレームの製造、株式会社ヤマハミュージックマニュファクチュアリングが運営)
 
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*[[VOCALOID]]
*[[ジュビロ磐田]](サッカー) - 「ヤマハ」グループの一員として出資<ref>{{Cite web|url=http://www.jubilo-iwata.co.jp/club/company.php|title=クラブ概要|accessdate=2018-01-01|publisher=株式会社ジュビロ}}</ref>し、スポンサーも務める<ref>{{Cite web|url=http://www.jubilo-iwata.co.jp/general/sponsor.php|title=スポンサー|accessdate=2018-01-01|publisher=株式会社ジュビロ}}</ref>
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}{{Reflist}}
 
== 外部リンク ==
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*{{Official websites|http://jp.yamaha.com/|日本語サイト|http://www.yamaha.com/|国際サイト(英語)}}
*[https://haken.inte.co.jp/i-engineer/interesting/yamaha-history 「YAMAHAのコピペ」ってどこまで本当なの? ヤマハ本社に聞いてきた(2016年9月30日)]。
 
== 脚注 ==
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