「塩化銀(I)」の版間の差分
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'''塩化銀(I)'''(えんかぎん いち、{{lang-en-short|silver(I) chloride}})は、[[化学式]]が AgCl と表される[[銀]]の[[塩化物]]である。通常、単に「塩化銀」と言った場合は
== 製法 ==
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== 性質 ==
水溶液中ではほとんど電離せず弱電解質
: <ce>AgCl\ \rightleftarrows\ Ag^+(aq)\ + Cl^-(aq)\ ,</ce><math>K \rm{sp} = 1.6 \times 10^{-10}</math>
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となって溶解することは広く知られているが、濃[[食塩]]水や[[塩酸]]にも[[錯イオン]]を作って溶解する。
: <ce>{AgCl} + Cl^-\ \rightleftarrows\ [AgCl2]^-</ce>
また、濃厚な[[硝酸銀(I)]]あるいは[[過塩素酸銀(I)]]などの銀塩水溶液に対しても幾分溶解度が増大し、以下のような錯イオンを生成することが知られている<ref name=Cotton />。
: <ce>{AgCl} + Ag^+\ \rightleftarrows\ [Ag2Cl]^+</ce>
: <ce>{[Ag2Cl]^+} + Ag^+\ \rightleftarrows\ [Ag3Cl]^{2+}</ce>
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感光性があり光によって容易に分解し、紫色を経て黒変する。
塩化銀(I)の白色沈殿を[[るつぼ]]に入れて加熱すると455 {{℃}}で融解する。その融解液を冷却すると固体になるが、[[イオン結晶]]でありながら[[塑性]]変形する。また、[[電気伝導]]性があることが知られている。Ag-Cl 結合はある程度の共有結合性を帯びる。
== 結晶構造 ==
結晶は[[塩化ナトリウム型構造]]であり、その[[格子定数]]はa = 5.54 [[オングストローム|Å]]、Ag-Cl 結合距離は2.77 Åである<ref name=daijiten>『化学大辞典』 共立出版、1993年</ref>。
== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
* [[角銀鉱]]
* [[ハロゲン化銀]]
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<!-- == 外部リンク == -->
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