「ヤマハ・TXシリーズ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
1998629ta (会話 | 投稿記録)
7行目:
== シリーズのモデル ==
;TX7
:[[1985年]]1月1日発売。[[ヤマハ・DXシリーズ#シリーズのモデル|DX7]]のモジュール版でありデスクトップに置くタイプ。設定や音色エディットは[[MIDI]]で接続したDX7などが必要で、本体だけではできなかった。また、TX7はDX7の音源モジュール版であることに加えてDX7と併用することでDX7の機能強化。DX7単体では、音色毎にファンクション設定を記録できなかったがTX7側でその部分を代用することやDX1、DX5と同等なサウンドと機能を実現できるなども行えたことから、特にDX7との併用を意識したモデルである傾向が強い。定価145,000円。
;TX816
:[[1984年]]12月1日発売。DX7と同等のFM音源ユニットTF1を8台ラックに並べたものであり本機1台で8台分のDX7の音源を1台に凝縮したモデル。1台で複数のパートを担当できるマルチティンバーの技術がなかったため、音源ユニットを並べる方式を採用したと言われる。TF1の数によって、TX116やTX216…と型番が変わる。TF1を8台並べたTX816の定価は89万円。1台のみのTX116は30万円。TF1の定価は9万円。8基のTF1はそれぞれ独立にMIDIの受信チャンネルの設定が可能であり、また本機をYAMAHAのQX1(シーケンサー)と組み合わせると最大8パートのマルチティンバー音源として個別のTF1を各々に演奏させることが可能でもあり定番でもある使い方で様々な音色の組み合わせで音に絶大な厚みを持たせる事が可能。最大同時発音数は16音ポリフォニック×8の128音である。音宇宙の完全装備を夢みるまさにプロ仕様だった。
;TX81Z
:[[1986年]]12月1日発売。[[ヤマハ・Vシリーズ|V2]]の音源モジュール版。4オペレーター、8パート、8音ポリの音源モジュール。マルチティンバー対応。OPZ (YM2414) 搭載。V2同様8種類の波形からFM合成可能。プリセット128音色、ユーザ32音色。トランスポーズド・ディレイ、[[パンニング (音響)|パンニング]]、EGリバーブといったエフェクトを内蔵。マイクロチューニング機能を搭載。1Uフルラックマウントサイズ。定価59,800円
;TX802
:[[1987年]]6月1日発売。[[ヤマハ・DXシリーズ|DX7II]]の音源モジュール版とされるが、ユニゾンモードがなく、マルチティンバーに対応している。TX816の後継機として開発された。TX802は[[ヤマハ・DXシリーズ|DX7II]]を8台分使った音作りが可能で、8パート、16音ポリ。2音ずつ別々の8音色に分けて演奏可能。プリセット128音色、ユーザ64音色。本体だけでなく、カートリッジ(RAM4、又はRAM1+ADP1)に音色保存可能。[[ヤマハ・DXシリーズ|DXシリーズ]]との音色の互換性を確保している。8系統の独立アウトを持ち、平均律以外に純正律、ベルクマイスターなどの調律に変更可能なマイクロチューニング機能を搭載。特徴的な機能として、音を左右に飛ばすことのできるオルタネイティブ・アサインがあり、(上記TX81Zにも搭載されている)シーケンスパートに最適な機能である。別途ADP1を用意することで、DX7用音色ROMカートリッジも使用できる。なお、V2用音色ROMカートリッジはRAM4と形状は同じだがフォーマットが異なる為使用できない。定価198,000円。
;TX16W
:[[ファイル:Yamaha tx16w.jpg|thumb|YAMAHA TX16W]]
:[[1987年]]12月1日発売。国産初のステレオサンプラー。12bit、16音ポリ。サンプリング周波数は16.7kHz、33.3kHz、50kHzから選択可能。33.3kHzの時にステレオサンプリング可能である。本体メモリーは1.5Mbytes。別売りメモリーで最大6MBまで拡張可能。デジタル・フィルター搭載。サードパーティ製OSで、AIFFファイルが取り扱えるTyphoon2000が無償公開されているのとSonic Chargeでは、Cycloneと言うTX16WをエミュレートしたVST/AUソフト音源も同じく無償公開されている。Cycloneは、特徴的な68000CPUや12ビットサンプルメモリーなどもシミュレートしている。サンプラーの音源モジュールの後継機は[[ヤマハ・Aシリーズ|Aシリーズ]]に移行した。
;TX1P
:[[1987年]]12月1日発売。ピアノ音源モジュール。1Uラックマウントサイズ。AWM音源。16音ポリ。5音色。コーラス、トランスポーズド・ディレイ、コードプレイの3エフェクトを内蔵。
;FB-01
:[[1986年]]発売。ヤマハ初のDTM音源というべきハーフラックサイズの音源モジュール。4オペレーター・8アルゴリズムのFM音源。最大同時発音数8音、最大8パート。プリセット240音色、ユーザー96音色。単体での音色編集は行えないためシステムエクスルーシブを直接制御するか、MSX用の専用ハード (SFG-01/05) およびソフト (YRM-506) で行うのだが利便性・機材の入手性などの観点から現実的ではない。現代において[[Atari ST]]エミュレータであるSTEEMとYSEditorを組み合わせて使うことが現実的である。