「ヒステリー」の版間の差分

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19世紀後半に[[ジャン=マルタン・シャルコー|シャルコー]]の催眠術による治療を経て、ヒステリーの[[精神障害#原因によるカテゴリー|心因性]]が分かった<ref name="必携">{{Cite book |和書 |author=(編集)小此木啓吾、大野 裕、 深津千賀子 |date=1998 |title=心の臨床家のための必携精神医学ハンドブック |publisher=創元社 |isbn=4-422-11205-8 |pages=167-169}}</ref>。[[ジークムント・フロイト]]はヒステリーの目的を求め、症状には目的があるとし、ブロイエルは無意識によって耐えがたい記憶が検閲され([[抑圧 (心理学)|抑圧]]され)、症状という形をとって表出していると考え、催眠術によって{{仮リンク|アンナ・O|en|Anna O.}}の症状が消失することを確認していた<ref>{{Cite book|和書|author=J.A.C.ブラウン|traslator=宇津木保、大羽蓁|title=フロイドの系譜―精神分析学の発展と問題点|publisher=誠信書房|date=1982|isbn=441442710X|page=14-16}} ''Freud and the Post-Freudians'', 1961.</ref>。フロイトは心理的な葛藤が麻痺や運動機能の亢進に置き換えられる転換という[[防衛機制]]から転換ヒステリーに注目、[[カール・グスタフ・ユング]]は無夢状態、憑依状態から二重人格型の状態に注目した<ref name="必携"/>。[[森田正馬]]は宗教の過信によって起こる[[祈祷性精神病]]は女性に多く見られるとした<ref>『神経学雑誌』(1915年)の初出について以下に掲載:森田正馬『迷信と妄想』白揚社、1983年。</ref>。
 
転換型と解離型に分けて考えられてきた<ref name="必携"/>。ヒステリーという言葉そのものは使われなくなった<ref name="必携"/>。世界保健機関の『[[ICD10]]』では、[[解離性障害#ICD10の解離性(転換性障害|解離性[転換性]障害]]に含まれる。1994年に発表された、アメリカ精神医学会の『[[精神障害の診断と統計マニュアル]]』の第四版(DSM-IV)では、[[身体表現性障害]]の大分類の項にて、[[身体化障害]]の説明として、歴史的にヒステリー、また、ブリケ症候群と呼ばれたと記している<ref name="DSM4身体表現性">『DSM-IV-TR』 §身体表現性障害</ref>。転換型が身体表現性の[[転換性障害]]、解離型が解離性健忘、解離性とん走として位置づけられているとする場合もある<ref name="必携"/>。
 
;転換型