「間接民主主義」の版間の差分

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→‎職業政治家による判断能力の独占: これが短所となることは、高度に職業分化の進んだ社会では自明ではない。短所の理由を掲載しないなら、この項目を削除するか、長所へ移転すべき。
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構成員は選挙の時のみ政治に関与し、多くの場合には次の選挙までは代議員に委託してしまう。構成員は議会での実質的な議論や情報から排除され、議員のような責任や給与も提供されないため、政治課題調査能力を養成する機会に乏しく、一部は民主主義本来の構成員としての当事者意識や責任感が希薄となり、[[政治的無関心]]に陥る。辛うじて当事者意識を保つ構成員も、行政情報へのアクセス権限や政治課題調査能力に於いて職業政治家との圧倒的な差があるため、職業政治家を検証・理解することができない。[[クラークの三法則|十分に発達した技術は、魔法と見分けがつかない]]。もはや理解を越える存在となった職業政治家に対し構成員ができることは、根拠を検証せずに盲信するか、根拠を検証しない点は盲信と変わらないが逆に、不信感を募らせることの二つしかない。
 
この状態になると、職業政治家の持つ能力・質の高さは、その職を獲得・維持するのに役立たなくなる。質が落ちても、職業政治家を盲信する構成員は支持し続けるし、質を上げても、職業政治家に不信感を募らせる構成員は、自分たちで検証・理解できる程度の能力・質しか持たない[[大衆迎合的|ポピュリズム|大衆迎合的]]政治家への支持を変えようとしない。そして、一般構成員には持ち得ない政治判断能力の維持には、一般構成員では負担しきれないほどの多大なコストが掛かる。役立たなくなったこのコストに力を奪われる分だけ、職業政治家は大衆迎合的政治家との議席獲得競争(選挙)で不利となる。
 
== 議論 ==