「仮面ノリダー」の版間の差分

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== 物語・設定 ==
主人公は「木梨猛」(演:[[木梨憲武]])という[[ベルボトム|パンタロン]]<ref>「仮面ライダー」放映当時に流行していたファッションの一つ。オリジナルの本郷猛も劇中で履いている。</ref>と植物と動物を愛する青年。彼は悪の秘密結社「ジョッカー」により改造人間「ノリダー」に改造されるも、秘密特訓基地で親友となった石橋文字隼人(後に留守番電話男に改造される)によって救出され、脳改造を前に脱出、正義の味方「仮面ノリダー」として、世界平和のために戦うことを決意した。普段は人間体として、人間社会で生活しているが、ジョッカーの怪人との戦闘時においては、変身ポーズをとることによりベルトの風車に風力を与え、仮面ノリダーへと変身する。
 
木梨猛は[[中目黒]]在住。普段はおやっさんこと「[[立花藤兵衛]]」(演:[[小林昭二]])の経営する「喫茶Amigo」の臨時店員として働いている。また、恋人の「マリナさん」(演:[[渡辺満里奈]])とともに、孤児院「チビッコハウス」<ref>『[[タイガーマスク]]』からの設定借用。ただし、こちらの主人公・伊達直人はさまざまな援助は行うものの孤児院の正職員でも臨時教員でもない。</ref>で子供たち(演:[[劇団ひまわり]])の教鞭をとったり、ジョッカーによって瀕死の重傷を負った人間にサイボーグ手術をすこともあり、収入の面での心配はないようだ。
 
[[ナレーター]]も『昭和仮面ライダーシリーズ』同様、[[中江真司]]が起用され、オープニング[[ナレーション]]も再現されるなど非常に凝ったパロディー作品となった。「恐怖バレーボール女の回」では、元ネタとなったドラマ『[[サインはV]]』と『[[仮面ライダーアマゾン]]』でナレーターを担当した[[納谷悟朗]]が登板し、その回のナレーションのほとんどを占めた。エンディングで「行け!仮面ノリダー!戦え!仮面ノリダー!」の決めゼリフを納谷一人で終わるかというところで、「待ってください納谷さん、私にも喋らせてくださいよ」と中江が乱入し、二人の決めゼリフでしめるというダブルナレーションが行われた。また、中江が素顔で登場した回もあった。
 
おやっさんは木梨猛が改造人間であることを知っているが、マリナさんは知らない。そのため、猛は改造人間である自分がマリナさんとは恋人でありながら、結ばれることはないことを苦悩する描写もあった。しかし、真の完結編・『最後の決戦』のラストで結婚し、「現在も中目黒のアミーゴで幸せに暮らしているという」(ナレーションによる。以下同じ)。た、改造人間になったことを苦悩する猛に対し、おやっさんがはっぱをかける描写も存在し、本家以上に熱いセリフも散見する。
 
なおピンチになるシーンでは、本家仮面ライダーではなく『[[人造人間キカイダー]]』の音楽が流用<ref>同じくピンチになるシーンでは先述した『人造人間キカイダー』のほか、ごく稀に『[[勇者ライディーン]]』の音楽が使用される場合もあった。</ref>されている。また、木梨猛がジョッカーの皆さんと怪人に出くわすシーンなどは、アニメ『[[重戦機エルガイム]]』の音楽が、キングジョッカーのテーマソングとして、アニメ『[[機動警察パトレイバー]]』の音楽が使用されていた<ref>その他にも、ジョッカーの皆さんが登場するシーンでは、OVA『[[エリア88]]』のBGMが、ジョッカーの怪人が登場するシーンでは[[アート・オブ・ノイズ]]の「Dragnet」が、33話で猛が自転車にひかれるシーンと34話でガマガエル男がトラックにひかれるシーンでは『[[世界忍者戦ジライヤ]]』のブリッジ曲が使用されている。また、「ヒゲゴジラVS仮面ノリダー」の回では、パロディの元ネタとなった[[ゴジラvsビオランテ]]のBGMが使用されている。</ref>。
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また放映当時、雑誌で解剖図が掲載されたことがあるが、その内容は体の中にトランクスがある、頭脳の解説には「笑いを取ることだけを考えている」と記されているなど、かなり奇天烈なものであった。また、血の色は緑色でヘソがなく、胸には「かいぞう」、背中には「にんげん」という文字がある。
 
最終話で、ノリダーはジョッカー総帥の変身した「キング・ジョッカー男」とともに大気圏外で爆死したかに思われたが、実は存命しており、後に戦線復帰する<ref>この流れは『[[仮面ライダー (スカイライダー)]]』の[[最終回]]及びそれ以降の展開と全く同じである。</ref>。[[1997年]](平成9年)[[3月27日]]にスペシャル編で放映された真の完結編・『最後の決戦』では、亡くなった藤兵衛から「Amigo」のマスターを継いだとも取れる描写も登場している。また、キング・ジョッカー男も存命しており、続編「[[仮面ノリダーV2]]」では猩猩右近と共に「ゲロ・ジョッカー」を結成している。
 
巨大化した初代ノリダーの市街戦も描かれ「ウルトラマンとビデオ共演時の新1号」「仮面ライダーJ」「3D映画のシャドームーン」すべてを先駆けた「巨大化したライダーキャラ」でもあった。
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変身時においては基本的に「'''♪か~いわれ巻き巻き、ね~ぎトロ巻き巻き、巻いて巻いて、手巻き寿司、とぉー!!'''」(由来は当時流れていた「ミツカン すし酢」([[ミツカン]])のCMのフレーズ。原曲は童謡「[[いとまきのうた]]」)<ref>設定上ではこのフレーズを唱和することで「臨時収入が期待できる」とされていた。CMではこの後「'''う~めじそ巻き巻き、タ~ラコも巻き巻き、な~んでも巻いて、手巻き寿司'''」と続いており、[[1989年]](平成元年)4月27日放送分の「スチームアイロン男」の回ではそれも唱和している(ただし、CMにある「土曜日は、手巻きの日。ミツカン酢で、今年もどうぞ。」の締めゼリフは省略)。</ref>と、腕を回しながら腰を振る動作と共に唱和するが、必ずしもすべて言わなければいけないというわけではない。また、たまにジョッカーの皆さんが脇から蹴りを入れるなどの妨害を行うことがあり、その際はやり直すこともあった。この変身コールがきっかけで、後にとんねるずの二人はミツカン酢のCMに出演するようになった<ref>[[1997年]]の最終回スペシャルにノリダーの分身として出演したナインティナインの岡村隆史は、[[2008年]]にコンビでミツカン酢のCMに出演してこのフレーズを歌っている。</ref>。また一時期、「'''[[カルーセル麻紀]]麻紀、[[ポール牧]]牧、巻いて巻いて[[マキ上田]]'''」、他に[[マイク真木]]、[[栗原小巻]]など、名前に「マキ」とつく有名人の名をパロディで使ったり、[[湖池屋]]の「[[スコーン]]」のCMフレーズを唱和して変身したこともある。しかし、ミツカン酢のCMの依頼が来てからは元に戻した。ただし、第一話では「'''怒ると恐~い!仮面ノリダー!!'''」のコールとともに、仮面ライダー1号の変身ポーズをアレンジしたようなポーズで変身していた。「シャワー男」のとき、時間がないからとの理由で4倍速で流れた。
 
ユーミンていとたいせん男」からは突然「♪か~いわれ巻き巻き~」ではなく、さまざまな変身コールで変身を行っていった(「バレーボール女」での変身の際は元の変身コール)。その中でも[[植木等]]の『[[スーダラ節]]』の1フレーズである「'''♪スイスイ、スーダラダッタ、スラスラ、スイスイスイ'''」というパターンで変身することが多く、最終話「キング・ジョッカー男」での最後の変身のときにこれを「2番」と位置づけていた。時に更衣室に置いてあった[[女性]]の[[下着]]を見て興奮した途端に変身したり、「[[光速エスパー]]」と同じパターンで変身したりしたこともある。
 
変身ポーズも仮面ライダー1号(いわゆる「新1号」)のものをアレンジしているが、一定のものが決まっているわけではないらしい。本家は変身時、「お約束」で一部を除き敵が攻撃しないことに対し、こちらはそのお約束を破り変身途中でも毎回のように怪人である石橋が邪魔したため、よく途中で打ち切り一瞬で変身していた。また変身のレベルも、ある程度自分で変えられるようで、弱そうな怪人(ヒヨコ男など)が相手のときは「半分だけ変身」していた。
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おやっさんが経営するアミーゴは15年前(1974年ごろ)に中目黒でオープンした。年中無休だが、中盤からおやっさんが地方に行くことが多くなったため、店を閉めていることが多かった。ノリダーの顔の一つということもあり、回が進むごとに様々な変貌を遂げている。名前の由来は「仮面ライダー(初代)」の初期の立花の経営店から。
 
その1・レギュラー放送第一回(『恐怖カルガモ男』)で喫茶アミーゴに息を切らして入ってきた猛が「おやっさん!水…、水一杯下さい…」と言い、その水をよろけながら店内にある観葉植物へかけ、「'''でっかくなれ観葉植物'''」とのアドリブを放った所スタッフに大ウケし、以後毎回このネタを披露し、回を重ねるごとに植物はどんどんでかくなっていった。
 
その2・『恐怖うま男』で、実は「うま女」だった怪人が命と引き換えに産んだ子馬をアミーゴに置いた(この子馬はのちの「ヤシの実男」の回でおやっさんにプレゼントされた)。また

その3・『恐怖留守番電話男』では、猛が親友の石橋文字隼人の改造後である留守番電話男を間違って落っことしてしまい倒してしまうが(このハプニングが後の総集編でよく放送された)、後に修理されアミーゴの固定電話として置かれた。
 
他にもスナックを兼業したり、そば類を始めたりと、さまざまなアイデアが登場。
 
終盤、意外とミーハーだった」おやっさんがさまざまな有名人のサインをもらっては飾っていたアミーゴも、『恐怖大運動会男』では、大運動会男である元スター・西城ひろみが置いた時限爆弾によって、4秒前なのに爆発し破壊されてしまった。その時もおやっさんはサイン色紙を気にしていた。
 
次週(『恐怖ミッキーキャット男』)で、大道具さんの手によってリニューアルされ、それと同時におやっさんは猛を心配して、店内にノリダー秘密基地を作ってもらっていた。『ノリダーV2』でもそのままリニューアルしたアミーゴが登場していたが、終盤(最終回まで残り3話だった)に変わったせいか、今ひとつ世間に認知されず、のちのスペシャルでは元に戻っている。
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基本的には、「恐怖○○男」と呼ばれる怪人たちが、地球征服のための作戦を立案・実行しており、ファンファン大佐は、怪人の製造指揮、作戦の成否の監視、殉職した怪人たちの[[慰霊]](ジョッカーの作戦室にはそれまで倒された怪人の遺影が飾られている)を主な職務とする。まれに、ファンファン大佐自身が戦う場合もあり、その際は愛刀の「5番アイアン」を振るう。また、「5番アイアン」は裏切った怪人用のためなのか、「ジョッカービーム」なる光線で怪人を一瞬にして消滅させることができる。
 
なお、ファンファン大佐は洗脳されていただけの一般人で、最終回でジョッカー基地爆破のショックで普通の人間に戻ったをしているが隻眼ではなかった(元ネタである[[ゾル大佐]]のように怪人体には変身しなかった)。しかし、真の完結編「最後の決戦」ではなぜかファンファン大佐として登場し(基地にはキング・ジョッカー男の遺影も飾られており、若干パラレルワールド化している)、事実上の首領代理として活動するが、再生ラッコ男がノリダーに倒されると、世界征服作戦を放棄した。なお、ファンファン大佐はほぼすべての回で、コーナー終盤の基地の映像に切り替わると同時に、怪人がノリダーに倒された腹いせとして「ノリダーめぇ!!」のセリフで締めるというお約束事があった(ただし、セリフの言い回しは必ずしもこれで統一されていたわけではなく、回によっては「くっそー!!」「おのれー!!」などの別のセリフで締めていたこともある)。
 
「恐怖蚊取り線香男」では[[読売ジャイアンツ|巨人]]ファンであることが判明。沖縄編第1話の舞台裏において将軍昇進の機会が訪れたことがあるが、その回の怪人であるハブ男が倒されて作戦が失敗したために昇進できず、沖縄編第2話でも昇進できなかったため、新しいゴルフクラブのセットを購入できなかったと嘆いていた。
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== 放映リスト ==
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野球中継の延長により1989年10月5日は21時15分~不明、同年4月20日・27日は21時30分~22時30分で放送(オープニングに「野球中継が延びましたので放送を15(30)分繰り下げてお送りしております。」と断りのテロップが出ていた)。
# [[1988年]](昭和63年)3月8日 - 恐怖[[ラッコ]]男
# 1988年10月13日 - 恐怖[[カルガモ]]男
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# [[1993年]](平成5年)11月4日 - 恐怖[[ゴキブリ]]男 〜[[紺野美沙子|女ノリダー]]登場〜
 
『意地悪ばあさん』との合体企画として、ファンファン大佐の代わりにジョッカーの一日大佐となった波多野たつ(演・青島幸男)がファンファン大佐のゴルフバッグが密室から消失した事件の犯人の濡れ衣を着せられ真犯人探しに奔走するという第3弾の企画もあったが番組の第2シーズン終了で制作中止になっている。なお同作のオチはたつの「犯人さ~ん!ファンファン大佐のゴルフバッグをしなさ~い!キャディのひとみさんが悲しむよ!」がアミーゴまで届いて猛やマリナさん、おやっさんにファンファン大佐のプライベートがばれてしまうというものになっている。
 
; 完結編