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超プロ住民 (会話 | 投稿記録)
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たとえば、[[豆]]はさまざまな[[マメ科]]植物の種子である。これを例に説明する。
*豆は、普通、細長い[[鞘]]の中にいくつか並んで収まっている([http://www.alpine-plants-jp.com/himitunohanazono/amerikadeigo_himitu_1.htm アメリカデイゴの豆果])。この鞘は、めしべの基部、子房が膨らんだものである。子房は胚珠を中に収め、胚珠が種子に発達してもそれを包んでいる。子房に由来する構造を[[果実]]という。
*個々の豆の表面は、薄い皮に包まれている。この皮を'''種皮'''(しゅひ)と呼ぶ。種皮は珠皮に由来する。
*種皮をはがすと、中には大きく2つに割れる部分がある。半球形の2つの部分は、小さな出っ張りの部分でつながり、その間には小さな折り重なったような構造がみられる。半球形の部分は'''[[子葉]]'''(しよう)と呼ばれ、発芽すると双葉(ふたば)として地上に姿を現す(種子内に留まるものもある)。丸く膨らんでいるのは、栄養が蓄えられているからである。
*子葉をつなぐ出っ張りは、'''[[胚軸]]'''(はいじく)と呼ばれ、芽生えた苗の茎になる部分である。胚軸に続く部分(子葉と反対側)が根となる幼根である。間に挟まった折り重なったものは、双葉の次の本葉が既に形成されているのが見えているものである。
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;機械的に種子を飛ばす仕組みを発達させたもの : 有名なのは[[ホウセンカ]]で、成熟した果実は何かの刺激があると割れて、皮が大きくゆがみ、中の種子を跳ね飛ばすようになっている。
 
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File:Epizoochoria NRM.jpg|服に引っ付いた[[タウコギ]]の種子
File:Reuzenbalsemien opengesprongen vrucht Impatiens glandulifera.jpg|はじけた[[ツリフネソウ]]の仲間の果実